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神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【京都・醍醐寺】太閤の 桜の寺に 古都の春|60歳からの御朱印めぐり〔041/541〕

醍醐寺豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」で有名な京都の桜の名所。境内の至る所で桜が咲き誇り、「桜の寺」と呼ぶにふさわしい景観が広がっていました。

醍醐寺_桜

この記事の内容

醍醐寺の由緒・歴史

醍醐寺についてまとめました。

真言宗醍醐派の総本山
・醍醐山(笠取山)全体を寺域とし、敷地は200万坪以上!
山上部の上醍醐麓の下醍醐に大きく分かれる(下醍醐から上醍醐へは徒歩1時間)
弘法大師空海の孫弟子、理源大師・聖宝(しようぼう)が上醍醐に開創
醍醐天皇勅願寺となり、伽藍が造営され発展
応仁の乱などにより下醍醐の伽藍をほとんど焼失五重塔を除く)
豊臣秀吉の援助により再興。吉野などから約700本の桜が移植され、「醍醐の花見」と呼ばれる壮大な催しが行われる
国宝6棟、重文10棟。寺宝は約15万点、うち国宝75,537点、重要文化財430点を数える(諸尊以外の寺宝のほとんどは、「霊宝館」に収められ一部を順次公開)
・1994年、世界文化遺産に登録

文化財の数、すごいです。

醍醐寺_総門

総門

「醍醐の花見」の舞台・三宝

醍醐寺下醍醐)の拝観は、三宝院エリア、伽藍エリア、霊宝館エリアに分かれていて、拝観料が設定されています。

最初に三宝院を拝観しました。

三宝院は醍醐寺の歴代座主が居住する本坊的な存在。「醍醐の花見」が催されたところです。

桜は少し散り気味でしたが、きれいでした。

醍醐寺

醍醐寺_三宝院

枝が重いよう~

三宝院庭園は、「醍醐の花見」に際して豊臣秀吉が自ら基本設計をしたそうです。

国の特別史跡特別名勝に指定されています。

醍醐寺_三宝院庭園

三宝院庭園 ↓

三宝院を出て伽藍エリアに向かうとお目当ての一つ、唐門がありましたー!

醍醐寺_唐門

唐門。国宝です!

醍醐寺_唐門

これが見たかった~

醍醐寺_唐門

菊の御紋と豊臣秀吉の家紋「五七桐(ごしちのきり)」

▼「桜馬場」を仁王門へ向かいます。

醍醐寺_桜

ミドリザクラかな~?

壮大な伽藍エリア

仁王門からは伽藍エリアになります。

醍醐寺_仁王門

仁王門(西大門)

 仁王(金剛力士)像は重要文化財

醍醐寺_仁王

頭の丸みがかわいい(?)仁王さま

 ▼醍醐寺の鎮守社・清瀧宮(せいりゅうぐう)。

醍醐寺_清瀧宮

清瀧宮本殿(重要文化財

京都最古の木造建築・五重塔

国宝の五重塔は、現存する京都府最古の木造建築(951年完成)。

応仁の乱などの兵火で下醍醐の伽藍はほとんど焼失したものの、五重塔だけは難を逃れたという。

京都に残る数少ない平安時代建築として貴重なものとのことです。

醍醐寺_五重塔

国宝の五重塔。高さ約38メートル

ちなみに、日本一の高さの木造建築・東寺の五重塔は約55メートル。

秀吉が移築した金堂

金堂は応仁の乱で焼失し、その後、豊臣秀吉によって紀州から移築されたもの。ご本尊の薬師如来が安置されています。

醍醐寺_金堂

↑ 金堂(国宝)↓

▼金堂から撮影。

▼不動堂。不動明王を中心に五体の明王が安置されています。

醍醐寺_不動堂

不動堂

不動明王真言宗では特に重要視されているのでしょうか?

不動明王弘法大師空海の念持仏であり、東寺の大師堂には弘法大師像とともに安置されています。
※念持仏:日常的に身につけたり身近に置いたりして拝む仏像

醍醐寺と同じ真言宗の東寺の記事を書いていますので、ご参照ください。↓

pirooh.hatenablog.com

真如三昧耶堂(しんにょさんまやどう)。ここでいわゆる寝仏(涅槃像・ねはんぞう)を初めて見ました。

醍醐寺_真如三昧耶堂

真如三昧耶堂(しんにょさんまやどう)

涅槃仏(寝仏)とは?
涅槃仏とは、お釈迦さまが入滅するようすを仏像としてあらわしたもの。

ほとんどの像は右手を枕とするか、もしくは頭を支える寝姿で、基本的には、頭は北向き、顔は西向き。これが亡くなった人を北枕にする由縁となったそう。(こちらの寝仏の頭は西向きだと思いますが)

醍醐寺_鐘楼

緑もきれいでした~♪

醍醐寺_観音堂

観音堂

醍醐寺_観音堂

行列は御朱印待ちの人たち???

私が三宝院で醍醐寺御朱印をもらったときも1時間ほど並びました~。この季節は混むのでじっと我慢の子で待つしかかありませんね。

醍醐寺_弁天池

弁天池

醍醐寺_弁天堂

弁天堂

霊宝館:国宝7万5千点以上を収める

霊宝館は醍醐寺の寺宝を保存する施設。仏像などを拝観しました。

醍醐寺_霊宝館

エリア内をぐるっと一周できるようになっていて、こちらも桜がきれいでした。

参拝を終えて

桜は噂にたがわぬ咲きぶりで、堪能しました。

伽藍エリアの奥へと進むに従って自然が豊かになり、古刹の雰囲気をいっそう強く感じさせてくれます。見どころ豊富で「さすが、世界遺産は違うな」と感じた醍醐寺でした。

御朱印薬師如来

醍醐寺のご本尊「薬師如来」です。(直書き)

醍醐寺_御朱印

 

醍醐寺の基本情報

真言宗 醍醐派 総本山
山号:醍醐山
・御本尊:薬師如来
・創建:874年
文化財:国宝・国指定重要文化財世界遺産
京都市伏見区

2023(令和5)年3月30日(木)参拝(61歳0か月)