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神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【京都・平安神宮】千年の 都を想う 京の宮|60歳からの御朱印めぐり〔042/541〕

平安神宮_大鳥居

平安神宮は平安遷都1100年となる1895(明治28)年に創建されました。

当時の京都は幕末の争乱、事実上の東京遷都により衰退していました。そのような状況下、京都を復興しようという人々の熱い想いが結実し、平安神宮は創建されたのです。

この記事の内容

ご祭神は平安京最初と最後の天皇

平安神宮のご祭神は桓武天皇(第50代)孝明天皇(第121代)です。

桓武天皇平安京最初の天皇孝明天皇平安京最後の天皇です。

1895(明治28)年、平安遷都1100年を記念して桓武天皇をお祀りして創建され、皇紀2600年である1940(昭和15)年には孝明天皇が合祀されました。

京都一大きい大鳥居

平安神宮といえばまずこの大鳥居京都一の大きさを誇ります。

平安神宮_大鳥居

高さ24m、幅18m。建造当時(1929年)は日本一大きかった

ほかの鳥居と比べてずんぐりしてますね。幅に比べて高さがそれほど高くない。

平安神宮_大鳥居

柱の太さがハンパなかったです

現在、日本一大きい鳥居は熊野本宮大社のもので、高さ42m・幅33.9mとのこと。上には上がありますねぇ~

「左近の桜」と「右近の橘」

社号票の上部にあるのが平安神宮のご神紋「左近の桜と右近の橘」です

平安神宮_社号票

奥に見えるのは應天門

「左近の桜と右近の橘」は、平安京の紫宸殿(ししんでん)の庭に古来より(紫宸殿から見て)左に桜が、右に橘が植えられていたことに由来するそうです。
※紫宸殿:平安宮内裏(だいり・皇居)の正殿。儀式や公事が行われた

現在でも、京都御所の紫宸殿には左に桜、右に橘が植えられています。

平安京を再現した社殿

「弘法にも筆の誤り」の語源

境内への入り口となる應天門(おうてんもん)のところに来ました。

平安神宮_應天門

平安京にあった應天門を模してつくられたもので、重要文化財に指定されています。

他の楼門と比べてどことなくやさしさを感じられるフォルムです。威圧感がありませんね。(個人の見解です!)

▼應天門の扁額

 

扁額に関しておもしろいエピソードがあるので、紹介します。

平安京の應天門にあった扁額は、三筆の一人である弘法大師空海の作

完成した扁額を門の上に掲げた後、弘法大師は「應」の字の点を一つ書き忘れていたことに気づき、筆を投げ上げて点を書き加えたのだそう。

この逸話から「弘法にも筆の誤り」のことわざが生まれた・・・というお話でした。

碧瓦が鮮やか!

應天門をくぐるとこの景色が広がります。

正面が大極殿(外拝殿)、向かって右(東)が蒼龍楼(そうりゅうろう)・東歩廊、左(西)が白虎楼・西歩廊。いずれも重要文化財に指定されています。

平安神宮_大極殿

正面:大極殿(外拝殿)(重要文化財

大極殿に向かって右には「左近の桜」があります。(左には「右近の橘」)

平安神宮_大極殿

「左近の桜」はほとんど散ってました~(涙)

平安神宮_蒼龍楼

向かって右、蒼龍楼(そうりゅうろう)

平安神宮_白虎楼

向かって左、白虎楼

平安神宮の社殿は、桓武天皇が開かれた当時の平安京の正庁・朝堂院(ちょうどういん)を約8分の5の大きさで再現したものとのこと。

平安京の建物はこの約1.6倍の大きさだったんですね。

社殿は朱色と、特に緑色の屋根が特徴的です。

屋根は寺社では珍しいとされる碧瓦(へきがわら、緑釉瓦)で葺かれていて、鮮やかな緑色です。

特に碧瓦は平安時代より多く使われていて、かつての大極殿より豪華につくられているとのことです。

平安神宮_神楽殿

楽殿

平安神宮

「龍尾檀(りゅうびだん)」呼ばれる勾欄(こうらん・装飾を施した手すり)

平安神宮_白虎

写真左は白虎の像 

平安神宮_白虎

踏ん張ってます!

平安神宮神苑

平安神宮には社殿を取り囲むように池泉回遊式庭園があり、「神苑」と名づけられています(国の名勝に指定)。

約1万坪の広さがあり、南神苑、西神苑、中神苑、東神苑の順に回ります。

平安神宮_神苑

臥龍橋(がりゅうきょう)

平安神宮_神苑

泰平閣(橋殿)

平安神宮_神苑

みなさん座って庭園を楽しんでいました

平安神宮_神苑

尚美館(しょうびかん・貴賓館)

ゆっくり歩いて30分ほどの散策でした。

御朱印平安神宮

直書きのシンプルなものをいただきました。

平安神宮_御朱印

 

平安神宮の基本情報

・旧官幣大社/勅祭社/別表神社
・ご祭神:桓武天皇(第50代)、孝明天皇(第121代)
・創建:1895(明治28)年
文化財:国指定重要文化財
京都市左京区

2023(令和5)年3月30日(木)参拝(61歳0か月)