石清水八幡宮のご祭神は八幡大神(おおかみ)。国家鎮護、戦勝の神として皇室や武家に厚く信仰され、源氏は氏神として尊崇しました。
石清水八幡宮で元服した源義家は「八幡太郎」義家と名乗りました。
この記事の内容
威風堂々!国宝の本社殿
南総門をくぐると本社が現れました。
自分は源氏と八幡神社のファンなので、結構テンション上がってました。
荘厳な社殿・装飾
石清水八幡宮の本社殿は国宝の指定を受けています。
荘厳な社殿と華麗な装飾、彫刻が特徴です。
ご本殿は、現存する「八幡造」の本殿の中で最古かつ最大規模とのこと。
※八幡造:内殿・外殿(前殿・後殿)と呼ばれる2つの社殿を相の間をはさんで1つにつなげる建築様式
宇佐神宮の本殿より古くて大きいんですね~
※宇佐神宮:八幡神社(八幡宮)の総本社。大分県宇佐市
廻廊に囲まれているため中のようすは見られませんでした。
八幡造。見たかった~~~
「八幡造」については、こちらの記事で少し触れてますので、よろしければどうぞ。↓
伊勢神宮に次ぐ「第二宗廟」
石清水八幡宮が鎮座する男山は、平安京の裏鬼門にあたる場所だそう。
そのため、
平安時代の初め、清和天皇の859年に僧侶・行教が宇佐八幡宮で神託を受け、王城鎮護の神として八幡神を男山に祀り、翌年、社殿が造営された。
平将門・藤原純友の乱を経て、国家鎮護の社として皇室の尊崇はますます厚くなり、伊勢神宮とともに「二所宗廟(そうびょう)」とも称されたとのこと。
そんなにすごいところとは知りませんでした~
※宗廟:皇室の祖先を祀るやしろ
源氏の氏神「八幡大神」
第15代応神天皇、比咩(ひめ)大神、神功(じんぐう)皇后の三柱を祀っています。
●応神天皇
応神天皇は大和朝廷の全盛期、5世紀前半のご在位。大陸の文化と産業を輸入し、新しい国づくりをされました。
応神天皇の御心霊は571年に初めて宇佐の地(大分県宇佐市)に顕れ、八幡大神として祀られました。
●神功皇后
第14代仲哀天皇がお亡くなりになられた後、お后の神功皇后は、神の託宣にしたがい三韓征伐に赴き、新羅(しらぎ)を降伏させ、百済(くだら)、高句麗(こうくり)も帰順させたそう。
サッチャー前イギリス首相も顔負けの女傑(?)です。
●比咩(ひめ)大神
比咩大神は、宇佐の地において八幡神が顕れる以前の古い神、地主神として祀られ崇敬されてきました。
武士の尊崇を集める
八幡神は古くから弓矢の神、武門の神として武士の信仰を集め、神仏習合(しんぶつしゅうごう)により八幡大菩薩とも呼ばれました。
源氏の氏神となり、源頼朝によって鶴岡八幡宮が勧請されると各地の武士により分祀され、八幡信仰は一般の人たちの間にも広がっていったとのことです。
重要文化財多数の摂社・末社
ご本殿の周囲に鎮座する摂社・末社を紹介します。
重文指定を受けた摂社・末社をこれだけ見るのは初めての経験でした。
笑う(?)狛犬
水若宮社の狛犬が笑っているように見えました・・・
どうでしょう?
三大八幡宮制覇まであと一社
石清水八幡宮の参拝を終えて、三大八幡宮制覇までは宇佐神宮を残すのみとなりました。
行くぞ! おおいた! ちょっと遠いけど・・・
御朱印
「八幡大神」。直書きしていただきました。
●石清水八幡宮の基本情報
・三大八幡宮の一つ/二十二社(上七社)/旧官幣大社/勅祭社/別表神社
・ご祭神:
八幡大神(応神天皇、比咩大神、神功皇后の総称)
・創建:860年
・文化財:国宝、国指定重要文化財
・京都府八幡市
2023(令和5)年3月7日(火)参拝(61歳0か月)