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神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【川越八幡宮】河内源氏の祖・源頼信が創建|60歳からの御朱印めぐり〔029/541〕

川越駅から徒歩6分のところにある川越八幡宮。さほど大きくない神社ですが、境内にはさまざまな摂末社もあり、そこそこ楽しめました。
※徒歩6分は川越八幡宮HPによる

川越八幡宮

 

この記事の内容

 

川越八幡宮 探索ルポ

今回は仙波東照宮成田山川越別院と回ってのアクセスでした。

Googleマップに指示されるまま歩き、案内板のある角で県道を右折すると社号票が見えてきました。

社号票にハトがいる

やはり「八幡宮」の「八」は鳩を模った例のやつなんですね。

川越八幡宮_社号票

鎌倉・鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)の扁額と同じです。

鶴岡八幡宮の扁額

鶴岡八幡宮の扁額

八幡神社八幡大神(はちまんおおかみ)が祀られている神社です。

八幡大神の神使(しんし)は鳩なんですね。いわれは諸説あるようなのでここでは深入りしませんが、

しかーし、

武門の神として武士たちから尊崇された八幡大神のお使いが鳩というのはちょっとイメージが違いませんか?

もっと強そうな動物が個人的にはよかったのですが・・・たとえば龍とか虎とか・・・

そんなことを言っても仕方ありませんので、先へ進みます。

鳥居に食い違いが・・・

社名は川越八幡宮ですが、鳥居の扁額は「八幡神社」でした。

川越八幡宮_鳥居

裏参道の鳥居は「八幡宮」になっています。どっちなんでしょう?

川越八幡宮_鳥居

社殿がcool!

注連縄がかけられている御神木は「夫婦イチョウ」です(下の写真中央左)。

もともと2本別々に植えられたイチョウが1本に結びついたことから、触れてお祈りすると良縁に恵まれるそうです。

川越八幡宮

社殿の前に来ました。デザインが自分好みです。かっこいい~(ですよね?)

川越八幡宮_社殿

川越八幡宮

摂社・末社いろいろ

川越八幡宮_民部稲荷神社

川越八幡宮_民部稲荷神社

民部稲荷神社は、「足腰健康」に御利益がある神さまとのことです。

「稲荷」なのにどうして?と思いましたが、還暦を過ぎて足腰の衰えが気なるこの頃、つい手を合わせてしまいました。

ご由緒は当社HPに記載されています。御朱印アリです。

川越八幡宮_目の神様

こんなのもありました。「目の神様」

川越八幡宮_菅原神社

菅原神社

川越八幡宮_稲荷神社

またしても稲荷神社

ほかにも何社かありましたが、割愛させていただきます。

創建は源頼朝の祖先

川越八幡宮は「あと七年」で「創建千年」になるんですね。源頼信(よりのぶ)公の創祀(そうし)と伝えられています。

川越八幡宮

河内源氏の祖・源頼信

源頼信は「河内源氏(かわちげんじ)」の祖とされる平安中期の武将です。

源氏は清和(せいわ)天皇の子孫たちで「清和源氏」と言いますね。

頼信の4代前の祖先が清和天皇です。清和天皇の孫の孫、ひ孫の子、玄孫(やしゃご)が頼信です。

で、「河内源氏」というのは、頼信が河内国(かわちのくに)に住居を構えたのでその呼び名があります。

頼信の6代あとが鎌倉殿!

頼信は関東で起こった平忠常(たいらのただつね)の乱をあっという間に平定、武名を上げ、源氏の坂東進出の足掛かりをつくりました。

そして、

頼信の6代あとの子孫が鎌倉幕府を開いた源頼朝(よりとも)です。

「〇〇源氏」というのはほかにもありますが、「河内源氏」はつえーんだぞっ!というお話でした。

頼朝の肖像画を見たことがある方はいらっしゃると思いますが、頼信はどんな容姿の人だったのでしょう? 検索してみたところ、兵庫県多田神社さんのHPにありました。

系図もあります。ご興味のある方は以下のリンクをどうぞ。

tadajinjya.or.jp

これは「八幡造」では?

川越駅へ戻るには裏参道を通って行くのが近道です。裏参道を歩くと社殿の左側面が見えてきます。

川越八幡宮_八幡造

「おー、これはもしかして八幡造では?」と思わず興奮してしまいました。

川越八幡宮_八幡造

川越八幡宮_八幡造

最近、神社建築にも興味が湧きつつあり、書籍などを読んだりしています。

「八幡造」は「前殿」「後殿」と呼ばれる2つの社殿を相の間をはさんで1つにつなげる建築様式です。

きれいな逆アーチを描いて連なっていますね。

断言できませんが、おそらく「八幡造」で間違いないのではと思っています。

八幡信仰とは?

ここから少し長くなってしまいますので、興味のない方は読み飛ばしてください。

ご祭神

川越八幡宮のご祭神は応神(おうじん)天皇です。

八幡信仰では、八幡大神として第15代応神天皇、比売大神(ひめおおかみ)、神功(じんぐう)皇后の3神を、

または、応神天皇仲哀(ちゅうあい)天皇神功皇后の3神を祀っているところが多いです。

比売大神を除いた三者の関係は、第14代天皇仲哀天皇、その妃が神功皇后、二人の子が応神天皇です。

神功皇后仲哀天皇がお亡くなりになられた後、神の託宣にしたがい三韓征伐に赴き、新羅(しらぎ)を降伏させ、百済(くだら)、高句麗(こうくり)も帰順させた人物とされています。

女傑ですね。スーパーウーマン!

ちなみに、応神天皇陵は仁徳天皇陵に次いで大きい前方後円墳です。仁徳天皇陵応神天皇陵は「百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいち)」として世界遺産に登録されています。

武士の尊崇を集める

八幡神は古くから弓矢の神、武門の神として武士の信仰を集め神仏習合(しんぶつしゅうごう)により八幡大菩薩とも呼ばれました。

ハチマン・ダイ・ボサツ・・・響きがいいですね。強そう~

その後、源氏の氏神となり、源頼朝によって鶴岡八幡宮が勧請されると各地の武士により分祀され、一般の人たちの間にも信仰が広がっていきました。

日本でもっとも多いのが八幡神社

八幡神社は全国にある神社の中でもっとも多いとされています。

八幡神社の総本社である宇佐神宮(うさじんぐう)のHPでは4万社と記載されていますが、神社本庁の調査では7817社、伊勢信仰、天神信仰、稲荷信仰などを抑えてダントツのトップとのことです。

三大八幡宮はどこ?

大分県宇佐市宇佐八幡宮

京都府八幡市(やわたし)の石清水(いわしみず)八幡宮

・神奈川県鎌倉市鶴岡八幡宮

上の2つも行きたい・・・

御朱印

きれいにまとまった感じの御朱印ですね。如月バージョンです。

川越八幡宮_御朱印

全部で4種類の御朱印

川越八幡宮では、このほかに川越三峯神社、民部稲荷神社、仙波東照宮御朱印が用意されています。

仙波東照宮御朱印は、現地では入手しづらい可能性がありますので、その場合はこちらに立ち寄るとよいと思います。私は運よく現地でいただけましたが、それとはデザインは違うもののようです。

 

●川越八幡宮の基本情報

・ご祭神:
 誉田別命(ほんだわけのみこと・第十五代応神天皇
・創建:1030年・源頼信
・埼玉県川越市

2023(令和5)年2月5日(日)参拝(60歳11か月)