仙台・松島旅行の最後のイベントは松島湾遊覧。海上に出て、松島の島々を近くから見たい。
この記事の内容
海から松島を楽しむぞ!
遊覧船乗り場にやってきました。五大堂とは目と鼻の先です。(松島海岸駅からは徒歩約6分)
14時出航の大型定期遊覧船をネット予約していました(松島島巡り観光船企業組合)。
▼松島湾一周「仁王丸コース」
所要時間50分で松島湾を一回りします。(コース長17km)
▼googleの地図に航路をなぞってみました。
今さらながら「なるほど、こういう航路だったんだ」。
●料金
「おかげさまで半世紀」特典 通常料金1,500円→1,000円
⇒公式サイト予約 100円割引→900円
⇒2階席 +600円
計1,500円(大人料金)
割とリーズナブルかも。
▼これに乗りました。
出航直後は2階席に座っていたのですが、すぐ後部デッキに移動。
基本的に左舷側に立って、島々を眺めました。
10月に入っても依然として暖かく、揺れも気にならず快適でした。
小さな島がたくさん見えてきました。
このあたりを航行中、「東日本大震災のとき、この島々が自然の防波堤となりました」と船内放送がありました。
けなげ~
昔は陸地だった
※以下の文章の専門的な内容は、宮城県教育庁在籍の方の記事を中心に編集したものです。
https://hands-on.sendai-matsushima.com/materials/06/
松島湾にある島の数は230余り(260余りとも)。
地球がとても寒かった氷期の時代以降、温暖化により海水面が上がり、丘陵地だったこの地にも海水が流れ込みました。
海水面は約6000年前には現在とほぼ同じ高さになり、松島(の島々)が誕生しました。
松島湾では、標高10m以下の島が全体の75%を占めているとのことです。
「松の島」だから「松島」
松が生えている島があるから「松島」という地名になった、
と知ったのは、ほんの数か月前(笑=もの知らずおじさん)。
松は潮風や波浪に耐えるだけでなく、土が薄くて乾燥した、栄養の少ない場所を好むそうです。
松島湾には赤松と黒松の2種類があります。
青・緑と白の対比が美しい
松島の風景の良さを考えたとき、「白っぽい岩肌が効いているな~」と感じました。
海の青さ、松の濃い緑と白い岩肌のコントラストがきれいなんだと思います。
自然の造形美
松島湾の島は、火山灰が固まった凝灰岩と、海底の砂がたまってできたシルト岩・砂岩でできています。
これらの岩石はとてもやわらかく、削られやすい特徴があります。
松島湾のほとんどの島は、「海食崖(かいしょくがい)」という海水によってえぐられたような地形になっていて、これらを見るのも楽しみです。
▼鐘島
洞門が4つあり、洞門に波が打ち寄せると鐘に似た音が響き渡ることから鐘島と名づけられました。
▼仁王島
仁王像に似ていることから命名されたようです。
▼水島
灯台や海図などがなかった時代にはこの島を目印にしたとされることから、道島と呼ばれていました。その後、道島が訛り、水島と呼ばれるようになりました。
▼船の後ろも撮ってみました。
出航した同じ場所に戻り、下船。今回の旅はこれにて終了です。
▼松島海岸駅
またいつか訪れたい仙台・松島でした。
2024(令和6)年10月2日(62歳8か月)