仙台市にある大崎八幡宮の社殿は、豪壮華麗な桃山建築の遺構として国宝に指定されています。
この記事の内容
国宝の大崎八幡宮へ
JR仙山線に乗り、東北福祉大前駅へ。バスに乗り換え「大崎八幡宮前」で下車(乗車時間8分+11分)。
バスを降りると鳥居がもう目の前です。
▼参道を歩いて二之鳥居を過ぎると石段。
▼石段を上ると三之鳥居です。
▼「八幡宮」の扁額
「八」の字が鳩になっているのは、八幡さまのお使いが鳩だからです。
こちらの鳩は親子なのでしょうか?
エサをねだる雛とお母さんのよう。
▼これまで見てきた鳩はお互いに反対方向を向いています。
この形がスタンダードかと思っていたのですが、親子バージョンのほうがよく見えてきました。(個人の好みですが)
▼さらに進んで社殿の手前に来ました。
神門ではなく「長床(ながとこ)」といい、国の重要文化財に指定されています。
素木造の渋い建物です。
伊達文化の代表作
伊達政宗が造営
現在の宮城県大崎市にあった大崎八幡宮を仙台城の北西に遷し、社殿を造営しました。
「伊達」な文化を築く
戦国大名として知られる伊達政宗公は時代を代表する文化人でもありました。
伊達家の伝統文化を土台に、豪華絢爛な桃山文化、政宗の個性ともいえる粋な斬新さ、海外の文化もとりいれ、新しい文化を築きました。
その文化はのちの藩主にも引き継がれ、「伊達」な文化が定着、広がりました。
大崎八幡宮は日本遺産「政宗が育んだ『伊達』な文化」の構成資産です。
桃山建築の傑作
長床から中に入ると、国宝に指定された社殿があります。
この日は月初めの祭礼のしつらえが拝殿前にあり、正面から建物全体を撮ることができませんでした。
▼拝殿前
柱などは総黒漆塗り、長押には胡粉(ごふん)極彩色の組物や彫刻、飾金具が施されています。
政宗は豊臣家に仕えていた当代随一の工匠を招き、社殿を造営しました。
桃山建築の粋を凝らした絢爛たる社殿は、桃山文化、伊達文化を代表する建造物です。
▼屋根は杮葺き(こけらぶき)。
格調高い黒漆、光り輝く金の装飾に杮葺きの落ち着きがいい感じです。
現存最古の権現造り
大崎八幡宮の社殿は、本殿・石の間・拝殿が連結された権現造り(ごんげんづくり)です。
八幡宮(神社)の建築様式には八幡造りが用いられたりしますが、大崎八幡宮では権現造りが採用されています。
京都の北野天満宮とともに現存する最古の権現造りとのこと。
どちらも現社殿は1607年の造営です。
▼北野天満宮(本殿を右後方から撮影)
▼権現造りと言えば、日光東照宮。
▼三嶋大社も権現造り
境内社
社殿を眺めていると、ニワトリたちが寄って来ました。
このニワトリさんたちって、何なんだろう?
少し和んだところで、境内社のお参りに向かいました。
●太元社
●諏訪社
●鹿島社
●北辰社
あと3社ありましたが、割愛させていただきます。
お約束の一品
バスで仙台駅に戻り、
ホテルにチェックイン後、早めの夕食。
店員さんのおすすめで塩味と味噌味を3切れずついただきました。塩味のほうが肉の味を感じられてよかったかな~(個人の感想です)
ずんだ餅と牛タン・・・
仙台旅行のミッションコンプリートです。
御朱印
大崎八幡宮では、5社の御朱印を合わせて授与していて、志納となっています。(書き置き)
5社の分を合わせてということで「いったい、いくら納めればいいんだ~?」と動揺。
300円×5で1,500円を納めましたが、この場合の相場ってどのくらいなんでしょう?
●大崎八幡宮の基本情報
・ご祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后
・創祀:平安時代/現社殿の創建:1607年
・文化財(建造物):国宝・重要文化財
・宮城県仙台市青葉区
2024(令和6)年10月1日参拝(62歳8か月)