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神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【平泉・中尊寺本堂】みちのくの 極楽浄土 夢遺産|60歳からの御朱印めぐり〔058/541〕

中尊寺_本堂

中尊寺世界遺産・平泉の中心的な寺院です。奥州藤原氏初代・清衡(きよひら)公が建立しました。

この記事の内容

境内は東西に長い

中尊寺の境内は東西方向に長く延び、参道に沿ってお堂が点在しています。

御朱印をいただけるお堂がたくさんあります。

中尊寺_地蔵堂

地蔵堂

中尊寺_薬師堂

薬師堂

中尊寺_観音堂

観音堂

仏国土の建設を願う

敵味方の区別なく供養

▼本坊表門に着きました。

中尊寺_本坊表門

天台宗東北大本山

中尊寺天台宗大本山です。

開山は慈覚大師円仁(えんにん)と伝わります(850年)。円仁は日本天台宗の開祖・最澄に師事し、のち第三代天台座主となった人物です。

12世紀初めには、奥州の支配者となった奥州藤原氏初代・清衡公が大伽藍を造営

前九年・後三年の合戦で亡くなった人々を敵味方の区別なく供養し、みちのくの地に仏国土を建設するためでした。

中尊寺_本坊鐘楼

繁栄、荒廃、復興、そして世界遺産

平泉は100年近くにわたり繁栄しますが、源頼朝により奥州藤原氏は滅ぼされます。

中尊寺は頼朝の庇護を受けるものの次第に荒廃し、1337年(南北朝時代) には大きな火災により金色堂を除く堂宇がほぼ全焼

金色堂中尊寺経などの寺宝はかろうじて守り伝えられました。

江戸時代には仙台藩領となり、手厚い保護を受けました。山内に点在する堂宇の多くはこの時代に建てられたものです。

現在、中尊寺は、世界文化遺産「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」の構成資産の一つとして登録されています(2011年6月登録)

中尊寺_本坊

中尊寺_本堂

本堂

中尊寺_本堂

本堂は 明治42(1909)年に再建されたものです。

▼お堂に上がってお参りできます。

中尊寺_本堂御本尊

ご本尊「釈迦如来

中尊寺では「撮影禁止」と明示されているところ以外は、仏像も含めて撮影OKとのこと。

ご本尊の両脇にある灯籠には、最澄が1200年前に灯した「不滅の法灯」が護持されているそうです。

中尊寺‗不滅の法灯

中尊寺_本堂

▼本堂右奥にある光勝院。

中尊寺_光勝院

座禅や写経等の研修が行われる

▼本坊を出て、さらに奥へ進みます。

中尊寺_峯薬師堂

峯薬師堂

中尊寺_峯薬師堂

中尊寺_不動堂

不動堂

中尊寺_大日堂

大日堂

中尊寺_大日堂

中尊寺_鐘楼

旧鐘楼

中尊寺_阿弥陀堂

阿弥陀堂

感動ものの「金銀字一切経

讃衡蔵(さんこうぞう)は、奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収蔵する宝物館です。

▼讃衡蔵

中尊寺_讃衡蔵

平安期の諸仏、国宝の中尊寺経、奥州藤原氏の御遺体の副葬品などが納められています。

中尊寺経

紺地金銀字交書一切経(国宝) ※撮影禁止のためパンフレットより

これは感動もの。

紺色の紙に金字と銀字で1行ごとに経文が書かれています。

この「金銀字一切経」は国内では唯一のものとのことです。金字のみの「金字一切経」もありました。

なお、讃衡蔵・金色堂・経蔵・旧覆堂の拝観には拝観券の購入が必要です(大人800円)。(本堂などは無料で拝観可能)

▼この後、金色堂へ向かいました。

金色堂についてはこちらの記事をご参照ください。

pirooh.hatenablog.com

御朱印梵字(バク)」

本堂でいただいた直書きの御朱印です。

梵字の「バク」は釈迦如来

中尊寺_本堂御朱印

 

中尊寺の基本情報

天台宗 東北大本山
山号:関山(かんざん)
・御本尊:釈迦如来
・創建:850年
・開山:慈覚大師円仁
文化財:国宝、重要文化財世界文化遺産
岩手県西磐井郡平泉町

2023(令和5)年10月17日(火)参拝(61歳7か月)