541こ・む

神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【日光東照宮_3 】日光に います黄金の 大権現|60歳からの御朱印めぐり〔065/541〕

日光東照宮_御本社

 

(【日光東照宮_2】より続く)

陽明門を入ると、御本社が現れます。

東照大権現を祀る御本社

家康公を祀る御本社は、拝殿・石の間・本殿が連結された権現造の複合社殿です。

日光東照宮_御本社

唐門と拝殿(いずれも国宝)

本殿はこの位置からは見えません。

唐門:白色は日本人形にも使われる胡粉

唐門は御本社の正門です。

白く塗られている部分には「胡粉(ごふん)」という東洋画の白色顔料が用いられています。

カキ殻を原料とするもので、日本画日本人形のほか、建築物の彩色にも多く使われるものです。

陽明門の白い部分も胡粉塗りです。

日光東照宮_唐門

日光東照宮_唐門

唐門にも多くの彫刻が施され、その数は陽明門より多い611です。

人口密集地!

日光東照宮_唐門

日光東照宮_御本社

日光東照宮_御本社

日光東照宮_御本社

日光東照宮_御本社

神輿舎:黒塗りに金が映える

陽明門を入って左奥には神輿舎(しんよしゃ)があります。

神輿舎(重文)

黒(漆塗り?)基調のきれいな建物です。大いに感動しました。

▼三基の神輿(みこし)が納められています。

中央が徳川家康公、向かって右が豊臣秀吉公、左が源頼朝卿の神輿です。

▼屋根の下には虎の彫刻。

虎は徳川家康公の干支です。(自分も! 関係ない!!)

●神楽殿(重文)

右手には神楽殿

「眠り猫」は平和の象徴?

行列ができていたのでとりあえず並び、流れに任せて進むと、奥宮(家康公の墓所)へ向かう人の列と判明。

拝殿に向かって右、東回廊の奥社参道入り口にあるのが「眠り猫」です。

眠り猫(国宝)

左甚五郎の作と伝えられています。

※左甚五郎:江戸初期の伝説的名工。宮大工の棟梁、宮彫の名人として名をはせ、日光東照宮の「眠り猫」、上野東照宮の「昇り竜」などの作者とされる

「眠り猫」の裏側には、竹林に遊ぶ2羽の雀の彫刻があります。

「眠り猫」は、耳を立て、前足を踏ん張っているような姿から、寝たふりをして雀を狙っている、家康公の墓所への入り口にあることからお墓の番をしている、との解釈があります。

日光東照宮_眠り猫

一方で、猫が寝ているから雀が遊べる、平和な時代の訪れを意味しているという説もあります。

現在は、後者が定説となっているようです。

▼「眠り猫」のある東回廊を出ると、坂下門(重文)があります。

坂下門は奥宮へ通じる門です。

江戸時代に奥宮へ参拝できたのは将軍家のみだそうです。

▼坂下門から先、奥宮へは207段の石段を上ります。

年輩の方も(自分も!?)頑張って上っておられました。

奥宮:家康公の墓所

奥社拝殿(重文)

拝殿から右へ、反時計回りに家康公の墓所を一回りできるようになっています。

奥社唐門(鋳抜門)(重文)

宝塔(重文)

家康公の柩が納められています。昭和40(1965)年に初めて公開されました。

▼一回りして階段を降り、坂下門の手前まで戻ってきました。

奥社へ通じる階段の上から社殿を望む。中央手前の屋根が坂下門

▼本殿らしきものを発見。

中央やや右、千木が見えるのが恐らく本殿。

国宝の御本社を内部拝観

坂下門から東回廊をくぐり、御本社を見ると本殿が見えました。

日光東照宮_御本社

手前:拝殿 右奥:本殿 石の間は視認できない

東照宮の御本社は、拝殿と本殿を石の間でつないだ権現造の社殿であり、国宝指定を受けています。

権現造の名称は東照大権現に由来しますが、権現造自体は、平安時代に北野神社(天満宮)で初めて用いられたものです。

豊国廟、東照宮が採用して以来、近世神社建築に多く用いられるようになりました。

「石の間」は板の間だった

石の間は板の間だ御本社の中に上がり、内部拝観(拝殿と石の間)できます。

石の間は、拝殿から3~4段の階段を下りた一段低いところにあり、石敷きではなく板敷でした。(神社によっては石敷きのところもある)

案内の人が来られて、拝殿の格天井には狩野探幽とその一門が描いた100匹の龍の絵があり、1枚1枚すべて違うなどと説明を受けました。

本地堂(鳴龍):龍の鳴き声を初めて聞く(?!)

陽明門を出て、右(向かって左)に本地堂(鳴龍)があります。

本地堂(重文)

本地堂は、東照大権現(=家康公)の本地仏である薬師如来を祀るお堂です。輪王寺では薬師堂と呼んでいます。

内部拝観でき、案内の人の説明がありました。

拍子木を一度打ち、その後、天井に描かれた龍の下に移動し、もう一度打ち鳴らします。

龍図の下では音が反響し、龍が鳴いているように聞こえることから「鳴龍」と呼ばれます。

龍の鳴き声かどうかは別にして、龍図の下で打ち鳴らした音はたしかによく反響していました。

これにて東照宮の参拝は終了。二荒山神社へ向かいました。

御朱印

日光東照宮

書き置きです。

日光東照宮_御朱印

鳴龍

絵入り特別御朱印。書き置きです。

輪王寺薬師堂_御朱印

 

東照宮の基本情報

・ご祭神:徳川家康公、(相殿)豊臣秀吉公・源頼朝
・旧別格官幣社
・創建:1617年
文化財:国宝、重要文化財世界文化遺産
・栃木県日光市

2023(令和5)年11月8日(水)参拝(61歳8か月)