上野東照宮は東京上野公園に鎮座します。黄金色に輝く社殿は金色殿とも呼ばれます。
この記事の内容
五重塔がよく見える
上野東照宮はJR上野駅公園口から徒歩約6分。上野動物園のすぐ南側にあります。
▼境内の入り口
大石鳥居は関東大震災の際にも少しも傾かなかったので、当時たいへん驚かれたそうです。
▼水舎門
▼表参道の両脇には石灯篭が並びます。
約200基ある石灯籠は、大名たちから奉納されたもの。
▼少し進むと右手に五重塔が見えました!
旧寛永寺五重塔は上野動物園内にあり、近くで見るには入園する必要があります。
先日、寛永寺のお堂を見て回ったときにこのことを知り、また、入園待ちの長い行列を見て別の機会にしようと思っていたところ、思いがけず見られてテンションが上がってしまいました。(「オー!見れるじゃん!!」という感じ)
明治の神仏分離令により寛永寺の帰属となり、現在は東京都に寄託されています。
▼神楽殿
▼大鈴
▼銅燈籠(重文)
銅燈籠は全48基。石燈籠と同様、諸大名から奉納されたものです。
やはり、家光
上野東照宮(正式名称は東照宮)は1627年の創建。天海大僧正が開いた寛永寺境内に造営されました。
現社殿は1651年、3代家光が造り替えたもので、日光までお参りに行けない江戸の人々のために、日光東照宮に準じた豪華な社殿(金色殿)が造られました。
豪華絢爛な日光東照宮の現社殿も家光が造り替えたものです。
唐門左手にある拝観受付へ進みます。
透塀の中に入って社殿を間近で見ることができます。(拝観料:大人500円。社殿内部は非公開)
きれい過ぎだよ「金色殿」
社殿の左後方から透塀の中に入ります。
社殿は、拝殿・幣殿(石の間)・本殿がつながった権現造です。
金色殿などは幕末の上野戦争、関東大震災でも崩壊することはありませんでした。
また、太平洋戦争の東京大空襲では、金色殿のすぐ裏に焼夷弾が投下されたものの不発弾だったため倒壊を免れたとのことです。
そのため、強運の神として、また家康公を祀ることから出世、勝利、健康長寿(家康公の生涯は75年)の御利益があると信仰されています。
▼透塀
▼透塀には彫刻が施されています。内外両面に250枚以上あるとのこと。
上段には動植物(カマキリもあった)、下段には海川の動物の彫刻があるようですが、下段にはまったく気づいていませんでした ...(笑)
季節をかえてまたじっくり見に来たいと思います。
▼社殿の前方へ移動します。
▼唐門を内側から
見応えのある金色殿でした。
御朱印「東照宮」
書き置きです(500円)。
ぼたん苑時期限定の牡丹の絵柄入り御朱印。和紙ファイル入り。
●上野東照宮の基本情報
・ご祭神:徳川家康公、徳川吉宗公、徳川慶喜公
・創建:1627年
・文化財(建造物):重要文化財
・東京都台東区
2024(令和6)年2月10日(土)参拝(61歳11か月)