大仏さまを拝んだあとは東大寺ミュージアム、三月堂などを回り仏像を拝観。無邪気な鹿たちに癒された1日となりました。
この記事の内容
仏像ファン必見(?!)のスポット
絵画や工芸品もありますが、やはり仏像がメイン。たっぷり見ることができます。
仏像ファンにはおすすめのスポットです。
撮影NGなので、パンフレットから拝借して紹介します。
この仏像のお姿を考案した(?)人って、発想力がすごい!
千手観音と比べると、こちらの四天王は人間に近い(?)。特に上段の広目天、多聞天はほぼふつうの人の顔。割とイケメンかも。
四方を守護する四天王
四天王は仏教の守護神。四方を守っています。
・広目天(写真左上):西方 ・多聞天(同右上) :北方
・増長天(同左下) :南方 ・持国天(同右下) :東方
写真と同じ並びでお堂の四隅に安置され、ご本尊を守っています。
鹿さんに元気をもらう
東大寺ミュージアムは大仏殿へ続く参道脇にあり、人が多く、鹿もたくさんいます。
ここの鹿たちはすごく人に慣れていて、警戒心がまったくありません。
0です! 0!! (そこがかわいい)
体が触れるぐらいの距離間でそばを通っても我関せず風。
熱い視線を投げかけてもシカとするときはシカとするシカ(オ〇〇ギャグ (-_-;))
「鹿せんべい」をもらうことしか眼中にない!
角があるのがオス、ないのがメスです。
奈良公園周辺のシカはニホンジカ(ホンシュウジカ)。「奈良のシカ」として国の天然記念物に指定されています。
「奈良のシカ」については、春日大社の記事で少し詳しく書いていますので、ご興味のある方はどうぞ。↓
●鏡池越しの大仏殿
鏡池沿いに歩きます。池や湖越しの風景は絵になるのだ!
お堂巡り
高さ100メートル(!?)の七重塔があった
大仏殿から右(東)方向へ、三月堂などを目指します。
すると、何やら背の高い金ピカの物体が・・・
1970年の大阪万博(←親に連れられて行きました)で古河パビリオンによって東大寺の七重塔(外観)が再現され、その相輪部分が寄贈されたとのこと。
東大寺の創建当初には東西2つの七重塔(高さ100メートル!ともされる)があったそうです(兵火・落雷などにより焼失)。
ちなみに、現在日本一高い仏塔は京都・東寺の五重塔で、高さは約55メートルです。
●鐘楼と梵鐘
梵鐘は東大寺創建当初のもので、日本三名鐘の一つなんだそう。
このあたりは大仏殿から少し離れていて、兵火の被害を受けなかった建物がいくつか残っています。
平重衡(たいらのしげひら)の南都焼討のあと、鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興した中興の祖・重源上人(俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん))を祀る。
校倉造に遭遇
何やら変わったつくりの建物がありました。
かつて経典が保管されていた校倉造(あぜくらつくり)の倉庫(奈良時代の建築)。
校倉造とは?
校倉造は、柱を用いず、断面が三角形の木材を井桁(いげた)に積み上げて壁にする建築様式。
奈良時代から平安初期にかけて寺院の倉などの建築に多く用いられたもの。
ここ東大寺の正倉院などが有名(←授業で習った)だったのですが・・・
正倉院は拝観時間に間に合わーず、断念。残念、無念。
次回のお楽しみ!(次回はあるのかなぁ~???)
「わたし失敗しないので」
法華堂(三月堂)を拝観。ここでも仏像をしっかり拝ませていただきました。
法華堂は毎年3月に法華会(法華経を読経する法会)が行われていたことから三月堂とも呼ばれます。
三月堂は東大寺最古の建物。現存する数少ない奈良時代の建築の一つだそう。
三月堂は天平仏の宝庫として知られ、ご本尊の不空羂索(ふくうけんさく・ふくうけんじゃく)観音をはじめ全10体の仏像がすべて国宝!です。
不空羂索観音は、六観音の一つ。額に縦に第3の目があり、8本の腕を持つ(三目八臂(さんもくはっぴ))。
慈悲の羂索(鳥獣を捕えるわなのこと)を持って一つの失敗もなく(不空)、衆生を救済する観音さまとのこと。
ありがたや~
●二月堂(国宝)
二月堂は毎年旧暦二月に「修二会(しゅにえ)」(お水取り)と呼ばれる行事が行われることからこの名があります。
修二会は奈良時代に始まって以来、現在まで一度も絶やすことなく続けられているそうです。
さすが、ジャパン!
↓ 舞台からの眺め。
大仏造立の際に宇佐(うさ)八幡宮(大分県・八幡神社の総本宮)から勧請(かんじょう)され、分社としては第1号とのこと。
明治以前は東大寺の鎮守社だったそうです。
拝観締め切りを過ぎていて中には入れず・・・
↓ 正倉院の前に緑地が広がっていました~
御朱印「不空羂索」
東大寺で2つ目の御朱印。法華堂(三月堂)のご本尊を直書きしていただきました。
●東大寺(金光明四天王護国之寺)の基本情報
・華厳宗 大本山
・山号:なし
・御本尊:盧舎那仏
・創建:8世紀前半
・開基:聖武天皇/開山:良弁(ろうべん)
・文化財:国宝、重要文化財/世界遺産
・奈良県奈良市
2023(令和5)年5月24日(水)参拝(61歳2か月)