日本三大仏の一つともされる高岡大仏は、与謝野晶子が「美男」と言ったという話が伝わっています。※三大仏については諸説あり
この記事の内容
「たかおか? どこ??」
という人のために、(再び)地図。
高岡市はざっくり富山県の西のほうだと思っていましたが、市の西端が石川県に接していることに気づいた。
意外だったので調べてみると、2005年に福岡町と合併したことにより石川県と接するようになったと判明。
高岡にいた高校生のころまでは接していなかったので、60歳を過ぎた今頃になって気づいたというわけです。(ローカルな話ですみません)
「後ろから失礼します」
射水(いみず)神社から高岡大仏へは徒歩約8分です。(高岡駅からは徒歩約10分)
神社の出口を間違えて、Googleマップを発動。
狭い路地を案内され「この先、行き止まりじゃないよね?」などと恐る恐る歩いていると見えてきました。
大仏さんは子どものときから何度か見ていますが、背中を見たのは初めて。
Googleマップのおかげで新しい経験。
背筋が伸びてますね~。鎌倉大仏のように猫背じゃない。
▼正面に回るとこんな感じ。
見事!に目のあたりが隠れてしまいました。(道路越しの撮影場所が限られていた)
秋分の日にイベントがあったようで、その準備中だったよう。
▼仁王像
これまで見てきた仁王さまとはちょっと雰囲気が違う。
日本三大仏の座を争う(?)
「高岡の大仏は日本三大仏」と子どものころに聞かされていました。
というと複数候補があるのが実際のところで、決まったものはないらしい。
●日本三大仏
・東大寺大仏
奈良県奈良市 東大寺:国宝・廬舎那仏像(るしゃなぶつ)
・鎌倉大仏
神奈川県鎌倉市 高徳院:国宝・銅造阿弥陀如来坐像
この2つは確定。どちらも国宝です。
3つ目については諸説あり、次の4座が候補に上げられるらしい。
・兵庫大仏(兵庫県神戸市 能福寺)
・岐阜大仏(岐阜県岐阜市 正方寺)
・東京大仏(東京都板橋区 乗蓮寺)
・高岡大仏(富山県高岡市 大佛寺)
※参考サイト https://tabi-mag.jp/greatbuddha-big3/
大きさ、歴史など、総合的に考えると一つに決められないようです。
鎌倉大仏と比較してみた
ということで、比較してみることにしました。
・鎌倉大仏
座高:約11.3m/総高:約13.4m
・高岡大仏
座高:約7.4m/総高:約15.8m
↓
総高は高岡大仏のほうが少し高い!(台座の高さが関係しているわけですが・・・)
下から見上げたときのスケール感は同じくらいでしょうか?
印の結び方も鎌倉大仏と同じで、9種類あるとされる阿弥陀仏の印相の中で最も格式の高い「上品上生印(じょうぼんじょうしょういん)」を結んでいます。
鎌倉大仏についてはこちらの記事にまとめていますので、ご参照ください。
↓
やさしいお顔
続いて、お顔。
与謝野晶子(明治〜昭和期の歌人、詩人)が1933年に高岡大仏を訪れた際に「鎌倉大仏よりも美男子」と評したそう。
「日本一の美男」とも呼ばれているとか。
今風に言えば、イケメン。
どちらがイケメンかはさておき、高岡大仏はやさしいお顔ですね。
眉と目からそのように感じられるのでしょうか。
よく見ると鼻がいい感じです。あと、福耳度がすごい!
銅器製造技術の粋を集めて造立
高岡大仏の歴史は800年前、鎌倉時代までさかのぼります。
最初は木造仏でしたが、明治33(1900)年の2度目の焼失後、燃えない大仏を鋳造しようと約30年の歳月をかけて昭和7(1932)年、現在4代目の青銅製の大仏が完成しました。
高岡は全国シェア90%以上を誇る日本一の銅器の生産地。
日本のお寺にある釣り鐘などはほとんど高岡でつくられているとのこと。
↑ お国自慢
高岡大仏も伝統の銅器製造技術の粋を集め、高岡の鋳物職人によりつくられました。
台座下は回廊になっていて内部を拝観できます。
2代目木造大仏の仏頭とされるご尊顔が安置されているほか、仏画13点が展示されています。
中には地獄絵もあって、子どもの頃は怖いと思った記憶がありますが、お正月に拝観したときはさすがに怖いとは感じませんでした~~
大人になった!
御朱印「阿弥陀如来」
書き置きでした(いただいたのは1月2日)。
●大佛寺の基本情報
・宗派:浄土宗
・山号:鳳徳山(ほうとくさん)
・御本尊:阿弥陀如来坐像
・富山県高岡市
2023(令和5)年1月2日(月)(60歳10か月)・9月16日(土)(61歳6か月)参拝