長谷寺は「長谷観音」と呼ばれる観音霊場。巨大な観音菩薩像は一見の価値ありです。ほかにも見どころがたくさんあり、楽しい時間を過ごせました~
※2022年11月参拝
この記事の内容
「本尊造立 千三百年」
山門の提灯は長谷寺のトレードマーク。
例年は赤の提灯のようですが、この年(2022年)は「本尊造立 千三百年」の記念の年ということで、特別バージョンのよう。
境内に入り、裏側を見ると英語が。
「1300」の下に「Since 721」とあるが・・・
721年は、あくまでご本尊がつくられた年を表しているよう。
この15年の間(721年~736年)、ご本尊はどうなっていたのか?・・・についてはのちほど。
長谷寺は杉本寺に次いで鎌倉で2番目に古い寺院です。
お寺巡りの楽しさ満載
長谷寺は観音山の山すそにあり、地形に沿って境内が開かれてます。本堂は石段を上った上のほうにある。
1階部分(?)には池があり、庭園が広がっています。
↓ 弁天堂の近くに洞窟があるので、入ってみた。
中には弁財天などが安置されています。
写真右の鳥居の先から入り、暗がりの灯りの中を見て回り、左側にある出口(写っていない)から出るようになっています。
ちょっとしたアドベンチャー気分(?)を味わえて楽しい。
石段を上って、中2階(?)に上がる。
千体地蔵は、ご先祖さまや水子の供養に奉納されるお地蔵さまとのこと。
表情やお姿は全部違うのかなぁ~
次は何だ?
「かきがら」のワケ
長谷寺のご本尊は、大和長谷寺(奈良県桜井市)を開いた徳堂上人が楠の大木から2体の観音像をつくったうちの1体。
1体を大和長谷寺のご本尊に、もう1体を人々の救済を祈願し海へ奉じた。
これが721年の出来事。
15年後、漂流した1体は付着した「かきがら」に導かれ、横須賀の海に出現。鎌倉の地に祀られたという・・・
それで、「かきがら」にお願いごとを書くんですね~
日本最大級の木造仏
さらに石段を上って3階(?)に来ました。
源頼朝公が厄災消除を祈願して造立された阿弥陀如来像が安置されている。
十一面観音とは?
中に入ると巨大な観音さま。
オー・マイ・ガッド!(違った。オー・マイ・ブッダ!?)
像高9.18メートル!は3階建てのビルに相当!! 日本最大級の木彫仏とのこと。
圧倒されますね~ 目をパチクリさせて拝んでたんじゃないかな~~ 思わず合掌。
十一面観音は頭上に十一の小面をつけた観音。
あらゆる方向に顔を向け、あらゆる人々の声、悩みを聞き、願いを叶える。
観音さまの救済が多面的であることを表しているそう。
そもそも観音とは?
「観音」さまは正式には観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)といい、菩薩さまのお一人(?)です。
菩薩は、悟りを求め、衆生を救うために修行を重ねる者で、大乗仏教の仏さまのなかでは如来の次の位に位置しています。
その中でも観世音菩薩は、悩める人々の声を観じ、すぐに救済するという菩薩さま。
その姿を三十三身に変えて人々に救いの手を差し伸べるといいます。
観音さまをテーマにした各種の展示を見られます。
↓ 長谷寺では眺望も楽しめます!
この後、見晴台近くにある海光庵で抹茶と団子をいただき、長谷寺を後にしました。
御朱印「十一面大悲殿」
直書きです。
●長谷寺の基本情報
・浄土宗
・山号:海光山
・ご本尊:十一面観音
・開基:藤原房前/開山:徳堂
・創建:736年
・神奈川県鎌倉市
2022(令和4)年11月17日(木)参拝(60歳8か月)
杉本寺(バス)→鎌倉駅→江ノ電「長谷駅」下車、徒歩約5分