長寿寺は北鎌倉の紅葉の名所の一つです。秋の特別拝観では和の空間から庭園を鑑賞することができます。
この記事の内容
足利尊氏ゆかりの寺院
円応寺から長寿寺へ向かいました。徒歩約4分で着きます(建長寺から約2分、北鎌倉駅から約11分)。
円応寺や杉本寺と同様、道路(歩道)に面してすぐ石段があります。
▼石段を上った先に山門があります。
長寿寺は室町幕府を開いた足利尊氏が自身の邸宅跡に創建したと伝わります。(つまり、尊氏はこのあたりにかつて住んでいた!?)
尊氏は54歳のときに京都で亡くなり、京都での法名は墓所にちなんで「等持院殿」、関東での法名は「長寿寺殿」というそうです。(等持院は世界遺産・龍安寺の近く)
尊氏没後、子の基氏(もとうじ・初代鎌倉公方)が、父の菩提を弔うために七堂伽藍を備えた寺院に整えたとされ、境内には尊氏のお墓があります。
※鎌倉公方:室町幕府が東国支配のために置いた鎌倉府の長官。関東公方ともいう
「日本の秋」を感じる
長寿寺はいつでも拝観できるわけではなく、季節・曜日限定で公開されています。(4月~6月、10月~12月第1週(←2023年は未定)の金・土・日・祝)
今回、北鎌倉回りを木・金にしたのは、長寿寺の特別拝観に合わせてのことでした~実は^^。
▼お堂に上がらせてもらえます。
▼部屋には座布団が用意されていました。
お寺の内部拝観はこれまで何度か経験してきましたが、座布団の上に座らせていただいたのは初めてです。
畳や木の温もりを感じながら眺める紅葉の庭園。「日本の美」ですね。
▼外へ出て、観音堂へ。
▼拝観順路に従って裏山にある尊氏公のお墓へ向かいます。
遺髪が埋葬されているとのことです。
▼庭園を通って出口へ向かいます。
拝観を終え、外へ出ました。
この後、近くの蕎麦屋でそばを食べました。
御朱印「釋迦如来」
ご本尊の「釋迦如来」、直書きです。
●長寿寺の基本情報
・臨済宗 建長寺派
・山号:宝亀山
・御本尊:釈迦如来
・創建:1336年
・開基:足利尊氏
・神奈川県鎌倉市
2022(令和4)年11月25日(金)参拝(60歳8か月)