541こ・む

神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【平泉・義経堂】判官も 眺めた山河 ここにあり|60歳からの御朱印めぐり〔056/541〕

義経堂

高館義経堂(たかだちぎけいどう)は、源義経最期の地とされる小高い丘に建つお堂です。松尾芭蕉が有名な句を詠んだ場所でもあります。

この記事の内容

世界遺産平泉へ

意外に近い

平泉へ行ってきました。

・大宮駅(8時21分発)から東北新幹線一ノ関駅まで1時間46分
・待ち時間8分
東北本線平泉駅は2駅目、乗車時間8分(到着10時23分)

計2時間2分。新幹線は早い!

ただ、東北本線は本数が多くなさそうなので、接続には要注意です。(一ノ関からのバス便はもうすこし時間がかかる)

▼駅構内

平泉駅構内

▼駅舎

「平泉の文化遺産」シンボルマーク・ロゴ

「平泉の文化遺産」のシンボルマーク・ロゴ

平泉は2011年6月に「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」として世界文化遺産に登録されました。パチパチ

中尊寺毛越寺(もうつうじ)など、5つの資産で構成されています。

平泉駅前

平泉駅

平泉訪問の最大の目的は中尊寺の参拝ですが、方向が同じなので高館義経堂へ最初に向かいます。

▼歩いたルート

徒歩約20分です(実際は写真を撮ったりしながら歩いて24分でした)。

▼駅前の道を右折して「中尊寺通り」を歩きます。

中尊寺通り

無量光院跡

途中、世界遺産構成資産の一つ、無量光院跡を通ります。

無量光院跡

無量光院跡奥州藤原氏三代秀衡(ひでひら)公が平等院鳳凰堂を模して建立した寺院跡。

無量光院跡

発掘調査から平等院より規模が大きかったと考えられています。現在は礎石と池跡を残すのみとなっています。

▼翌日、時間が余ったので再度訪れて撮影。

無量光院跡

背後の山は金鶏山(きんけいさん)。世界遺産の構成資産の一つ

無量光院跡を後にして中尊寺通りをさらに進みます。 何かのお店?

義経終焉の地

中尊寺通りを右に折れると石段が見えます。

高館義経堂は小高い丘陵地にあるとのことなので、どうやら到着のよう。

高館義経堂

▼石段を上ると拝観受付。

高館義経堂

▼受付を済ませてさらに上ると案内板。

高館義経堂

▼柵の向こうには眺望が広がるはずでしたが・・・あいにくの曇り空。おまけに少し前から雨も😢

高館義経堂_束稲山

束稲山(たばしねやま)。標高596メートル

芭蕉も訪れた高館

松尾芭蕉の句碑へ。

高館義経堂_芭蕉句碑

「夏草や 兵共が 夢の跡」

1689(元禄二)年、芭蕉がここ高館を訪れ、眼下に広がる夏草が風に揺れ光るさまを見て、奥州藤原氏の栄華やこの地に散った義経公に思いを馳せ、詠んだとのこと。

一説には、奥の細道の旅は、この地で自刃した義経公の500回忌を意識した旅とも言われているそうです。

高館義経堂_芭蕉句碑

悲運の英雄・義経

義経堂へ向かいます。

高館義経堂

高館義経堂

義経

義経は「判官」とも呼ばれていたことから、義経堂は判官館(はんがんだて・ほうがんだて)とも呼ばれています。

1683年、仙台藩主第4代伊達綱村公が義経を偲んで建立したものです。

▼その際に製作された義経公の木像が安置されています。(撮影OKとのこと)

高館義経堂

高館義経堂_源義経公像

▼クリアに撮れないので、パンフレットから拝借。

義経って、実際どんな容貌だったのでしょうか?

源義経主従供養塔

高館義経堂_源義経主従供養塔

藤原秀衡公、源義経公、武蔵坊弁慶を供養する宝篋印塔(ほうきょういんとう)です。

頼朝に追われた義経は少年期を過ごした平泉へ落ち延び、秀衡の庇護を受け、高館に居館を与えられます。

しかし、秀衡の死後、子の泰衡は頼朝の圧迫に耐えかねて義経を急襲。

義経は妻子とともにこの地で自害したと伝えられています。享年三十一(涙)
正室・郷御前(さとごぜん)22歳、娘4歳)。

平氏を滅亡させた壇ノ浦の戦いからわずか4年後の1189年の出来事です。

義経が歴史の表舞台に登場したのは10年という短い期間でした・・・

資料館

石段を少し下りたところに資料館があります。(こちらも撮影OKとのこと)

高館義経堂_資料館_仁王像

仁王像(らしくないけど)

義経関連のパネルが展示されています。

高館義経堂_義経を取り巻く人々

高館義経堂_義経の最後

常盤御前義経の母。頼朝と義経は異母兄弟。

高館義経堂_常盤御前

静御前義経の側室。義経の京都落ちに従ったが吉野山中で別れ、捕らえられた。

高館義経堂_静御前

高館義経堂_義経

高館義経堂_弁慶

▼「義経の足跡」を表した図面。個人的にはかなり興味深い。

高館義経堂_義経の足跡

平泉一の眺望

資料館を出ると空が明るくなっていたので、再び上ってみると・・・

高館

オー! いい眺め~(山好きです)

高館義経堂_束稲山と北上川

手前は北上川

義経芭蕉もこの景色を眺めていたわけですね・・・満足^^。

高館義経堂_高館展望説明図

御朱印義経堂」

書き置きでした。

高館義経堂_御朱印

 

●高館義経の基本情報

・御本尊:源義経公木像
・創建:1683年
・開基:仙台藩4代藩主・伊達綱村
岩手県西磐井郡平泉町

2023(令和5)年10月17日(火)参拝(61歳7か月)