東京都北区にある王子神社は東京十社の一社。熊野三社の御子神を祀り、「王子」の地名の由来となった神社です。
この記事の内容
「王子」の地名のもと
王子神社があるのは北区の王子本町。
JR線・東京メトロ南北線の王子駅が最寄り駅で、徒歩3~4分です。
14世紀に紀州熊野三社権現から「王子大神」が当地に勧請され、これにより村名が王子村に改められたことが「王子」の地名の由来です。(創建は不詳だが、もっと古い)
桜の名所・飛鳥山公園は社領だった
王子神社は熊野信仰の拠点として尊崇を集めました。
江戸時代には徳川家康により将軍家祈願所とされ、「王子権現」の呼称で江戸名所の一つとなります。
紀州出身の8代将軍・吉宗は、紀州ゆかりの神社があることを喜び、飛鳥山を寄進。桜を植えて庶民遊楽の地としました。
王子神社にほど近い飛鳥山公園は東京の桜の名所の一つとして知られています。(位置関係は上の地図をご参照ください)
東京十社の一社
●東京十社とは?
明治元年に明治天皇が東京の鎮護と万民の平安を祈願された12の准勅祭社のうち、昭和50(1975)年に都内にある10社を「東京十社」と定め、「東京十社巡り」が企画された。
▼大鳥居をくぐると、この景色。
▼左手にある神輿蔵を窓ガラス越しに撮影。
外の景色が映りこんできれいに撮れませんでしたが、ちょっと面白い写真になった?
▼右手には手水舎
▼狛犬
右側の鞠を持っているのが父親、左側が母親で子どもを守っている姿を表しているのだそうです。(王子神社HPによる)
▼拝殿
▼天井下にあるのは、今年の干支の龍?
とぐろを巻いているように見えるから、ヘビ? 1年先取り??
▼左に回り込んで本殿を撮影
と思いきや、
▼鰹木があるこっちが本殿だ。
樹木などによって全容は捉えられませんが、権現造の社殿とのこと。
権現造は東照宮だけでなく、江戸時代の神社建築に多く用いられています。
境内末社
末社の関神社。
百人一首でも有名な蝉丸公を祀り、全国でも珍しい「髪の祖神」。
理容や美容、技芸上達に御利益があるそうです。
御朱印「王子神社」
御朱印帳に書いていただきました。
金額は定めていないとのこと。500円を納めました。
●王子神社の基本情報
・元准勅祭社/東京十社
・ご祭神:
王子大神(伊邪那岐命、伊邪那美命、天照大御神、速玉之男命、事解之男命(ことさかのおのみこと)の総称)
・創建:不詳
・東京都北区
2024(令和6)年1月27日(土)参拝(61歳10か月)