(前編より続く)全長2kmの氷川参道を歩いて三の鳥居に着きました。
氷川神社に来たのは古くなった破魔矢などを納めるためです。氷川神社は住所地に比較的近く、車のお祓いを何度かしてもらっている神社です。
この記事の内容
初詣参拝者数ランキングでTop10入り
▼神楽殿の前に設けられた臨時の「古神札納所」
こちらに納めて本日のミッションは完了です。
▼神楽殿
▼神楽殿の隣は額殿。
おみくじの数、なかなかすごい。
氷川神社には正月三が日に毎年200万人以上の参拝者が訪れるようです。
あるサイトによると、首都圏における正月三が日の初詣参拝者数のランキングで氷川神社は第6位にランクインしていました。(2020年12月の記事。一部遠方の寺社を除く)
以下がその順位と人数です。
・1位 明治神宮 約310万人
・2位 成田山新勝寺 約305万人
・3位 川崎大師 約300万人
・4位 浅草寺 約283万人
・5位 鶴岡八幡宮 約250万人
・6位 氷川神社 約205万人
全国ランキングでもTop10に入るようです。(あるサイトでは、今年9位)
▼神池にかかる橋の先に楼門があります。
令和十年 御鎮座2500年
楼門をくぐると、正面には舞殿があります。
氷川神社は令和十年に「御鎮座二千五百年」を迎える日本屈指の古社です。
紀元前の創祀って、すごいですね。
氷川神社の総本社
氷川神社は埼玉・東京を中心に約280社あり、大宮氷川神社はその総本社です。
各地の氷川神社は大宮氷川神社から分祀され、荒川の流域に多く鎮座しています。
▼氷川神社の分布図(埼玉県内のみ)
埼玉県神社庁のHPにて「氷川神社」で検索した図です。
※リストには氷川神社以外の社名の神社も出てきて、そのあたりの詳細は不明。
この地図ではわかりづらいのですが、荒川が北西から南東方向へ、神社マーク群のほぼ中央あたりを流れています。
社名の由来は?
氷川神社の社名の由来には2つの説があるようです。
1 出雲の大河である斐伊川(ひいかわ)にちなむ
「出雲の国の杵築大社(出雲大社)を遷して氷川神社の神号を賜ると伝わる」と「氷川大宮縁起」などに記述がある
2 古語で霊験あらたかな泉を表す氷川が社名となった
現住所の「高鼻」は、見沼の低地に突き出た大宮台地上にある古代からの湧水地で、湧き出る清冽な泉が崇拝され、祭祀が始まった
2に一票入れたいですが、氷川神社が荒川流域に多くあることを考えると1が有力?
⇒1・2が合わさって氷川神社になったというのが個人的な結論。
武蔵国の一宮
明治維新における廃藩置県で武蔵国は埼玉県・東京都・川崎市・横浜市に分かれました。
武蔵国は日本の首都・東京も含む地域だったんですね~~~その一宮が氷川神社です ^^。(地元自慢)
※東京都多摩市の小野神社も武蔵国一宮を称する。
全国に16ある勅祭社の一社
氷川神社は勅祭社です。
8月1日の例祭には天皇から勅使が差遣され、幣帛(へいはく=神さまへの供え物の総称)が捧げられます。
天皇家から篤く崇敬され、明治天皇が明治元年に行幸・親祭されて以降、大正・昭和天皇、明仁上皇(天皇のとき)も行幸・御親拝されています。
明治天皇の行幸については、【前編】の記事をご参照ください。
↓
▼奥に本殿が少し見えます。
主祭神はスサノオノミコト
氷川神社では、以下の三柱を祀っています。
・須佐之男命(すさのおのみこと)
・稲田姫命(いなだひめのみこと)
・大己貴命(おおなむちのみこと)
須佐之男命と稲田姫命が夫婦で、須佐之男命の六世の孫が大己貴命です。
大己貴命には大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名があります。
八岐大蛇を退治し、結婚
須佐之男命といえば、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する話がもっとも知られているでしょうか?
八岐大蛇は八つの頭と八つの尾、赤い目を持つ大蛇で、毎年一人ずつ娘を食べているという。
須佐之男命が出雲の地にやってきたとき、次に食べられることになっている娘が、櫛名田比売(くしなだひめ)=稲田姫命でした。
哀れに思った須佐之男命は、稲田姫命を妻にすることを条件に八岐大蛇退治を請け負い、見事に退治した・・・
というお話。
そのとき、大蛇の尾から出てきた剣を須佐之男命は天照大御神に献上する。これが三種の神器の一つの草薙剣(くさなぎのつるぎ)とされている。
最初の和歌を詠む
八岐大蛇を退治したあと、須佐之男命は稲田姫命とめでたく結婚。
出雲の地に宮を建てて2人の住まいとしました。(その地にあるのが八重垣神社(島根県松江市)と伝えられている)
そのとき須佐之男命は次の歌を詠んでいる。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに
八重垣つくる その八重垣を」
ほのぼのとした雰囲気が伝わってくるいい感じの歌です。
この歌が和歌の始まりとされています。
摂社・末社
摂社
主祭神に関係の深い神さまを祀るのが摂社です。
●門客人神社 (もんきゃくじんじんじゃ)
ご祭神
足摩乳命(あしなづちのみこと)・手摩乳命(てなづちのみこと)
⇒稲田姫命の御親神。(上のイラストに出てます。↑ )
●天津神社
ご祭神:少彦名命(すくなひこなのみこと)
大己貴命ともに国土経営に携わった神。医学薬学の神。恵比須さま。
●宗像神社
ご祭神
多起理比売命 (たぎりひめのみこと) ・市寸島比売命 (いちきしまひめのみこと)・
田寸津比売命 (たぎつひめのみこと)
⇒須佐之男命の御子神。多起理比売命は大己貴命と夫婦神。弁天さま。
末社
画像のみ掲載します。
●六社
●松尾神社
●御嶽神社
●稲荷神社
●天満神社 ※【前編】の記事より再掲
御朱印「氷川神社」
直書きです。(500円)
●大宮氷川神社の基本情報
・氷川神社の総本社/式内社(名神大)/武蔵国一宮/勅祭社 /
旧官幣大社/別表神社
・ご祭神:
須佐之男命、稲田姫命、大己貴命
・創建:2400年以上前
・埼玉県さいたま市
2024(令和6)年1月15日(月)参拝(61歳10か月)