寒川神社はスケールの大きさを感じさせる神社です。
相模国の一宮
三嶋大社の次に向かったのは寒川神社。神奈川県まで戻ってきました。
茅ヶ崎で東海道本線からJR相模線に乗り換え、最寄りの宮山駅へ。(乗車時間57分。990円)
▼駅からは徒歩約8分です。
一・二の鳥居は一つ手前(茅ヶ崎側)の寒川駅で降りないと拝めないらしい。
創建は不明ですが、少なくとも約1600年の歴史を有する古社であり、「延喜式神名帳」で相模国唯一の名神大社に列せられていた由緒ある神社です。
初詣の参拝者数は神奈川県内の神社では鶴岡八幡宮に次いで2番目に多いそうです(年間の参拝者は約200万人)。
記紀に記載のない寒川大明神
ご祭神は、
・寒川比古命 (さむかわひこのみこと)
・寒川比女命 (さむかわひめのみこと)
二柱。寒川大明神と称しています。
二柱とも記紀には登場しません。
寒川神社のHPには「寒川大明神は相模國を中心に広く関東地方をご開拓になられ、・・・」との記載があります。
「寒い川」?
「寒川」という地名が気になっていました。
鎮座地は相模川河口から約7km遡った低い台地。神社の西側に相模川が流れています。このあたりは古代には相模湾が入り込んでいたと考えられるそう。
以下は、「ごりやくさん」(テレビ番組)の情報。
・「寒川」の名は古代の言葉で、清らかさや冷たさを意味する「さむ」と、泉や池を意味する「かわ」に由来すると伝わる。
・ご祭神は古来より「水の神」と崇められていた。
相模川は富士山を源とする川なので、雪解け水が冷たく、それで「さむかわ」になったのでしょうか。
ご祭神はこのあたりを根拠地とした地方の有力豪族?
▼手水舎
コロナ対応なのか、木の樋から水を流していました。
スケールの大きい社殿
参道の先に神門があります。
神門前には広いスペースがあり、客殿と社務所が建っています。
これがなかなか大きい。
直近の記事で社務所はあまり撮らないと言っておきながら、三嶋大社に続いて撮影。
▼あと、狛犬がやたら大きい!
具体的なサイズはわかりませんでしたが、台座を除いても人間の身長より大きそう。
1本の角を生やす狛犬はけっこう古いタイプのもの(だったはず)。
▼神門をくぐり、中へ。
▼中も広々。
▼向かって右には、先ほど神門の外に入口があった客殿。
大きい。
▼向かって左側(回廊?)
▼正面には拝殿。
横にかなり広い。総桧造なのだとか。
拝殿には一度に216人の方が参拝できる席があるそう。日本で最も昇殿祈祷者が多い神社だそうです。
▼注連縄も立派。
▼拝殿の右手前には渾天儀(こんてんぎ)のレプリカ。
渾天儀とは、天体の運行を観察するための器械。
寒川神社のご祭神は日本で唯一の八方除の守護神とのこと。
▼拝殿の後方に本殿がちょこっと見えました。
建造物の一つひとつが大きく、整然とした境内が印象に残る神社でした。
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これにて、静岡方面1泊2日旅行は終わりです。静岡おでんの大根がおいしかった~
●お会計
・交通費:8,088円(JR 7,708円、東海バス 380円)
・宿泊代(1泊):7,400円
・お土産代:0円
計:15,488円(←思っていたより安かった)
御朱印「寒川神社」
直書きしていただきました。
寒川神社では朱印料を定めておらず、参拝者の任意とのこと。
「300円」が頭をよぎりましたが、口から出たのは・・・
「500円でお願いします」でした。(200円の見栄?)
※日付が「十一月一日」になっていますが、正しくは二日です。
●寒川神社の基本情報
・ご祭神:寒川比古命、寒川比女命
・式内社(名神大)/ 相模国一宮/旧国幣中社/別表神社
・創建:不詳
・神奈川県高座郡寒川町
2023(令和5)年11月2日(木)参拝(61歳8か月)