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神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【日光東照宮_1 】三猿を 見ざるわけには いかざるよ|60歳からの御朱印めぐり〔065/541〕

日光東照宮_三猿

東照宮の社殿は、極彩色で彩られているだけでなく、おびただしい数の彫刻が施され、見る者を魅了します。三猿もその一つです。

日光へ

東照宮の紅葉情報が「見頃」になったので、日光へ向かいました。

スペーシア日光号なら乗り換えなし

大宮駅からJR特急スペーシア日光号に乗車。

東武日光駅まで直通運転で、1時間24分。(「えきねっと」の割引があり、2,880円)

コインロッカーは早々に埋まる?

11時半に東武日光駅着。平日のこの時間ながら、コインロッカーはすでに満杯。

2階にもあるらしいのですが、このときは知らず、観光案内所に預けることに。コインロッカーより高ついた。

東照宮へはゆるく上る

東武日光駅からはゆるい上り。境内手前の神橋までは徒歩約23分(バスなら12~13分)。歩き始めは少々しんどかった。

▼途中、山のくぼみが気になり、撮影。

▼お城?

日光市庁舎 ※帰りに撮影

明治時代に日光を訪れる外国人向けのホテルとして建てられ、「大名ホテル」の名称も予定されていたが、ホテルとしてはほとんど使われず。

戦後、日光町役場本館となり、現在は周辺が園地化され、旧日光市役所記念公園になっているとのこと。

▼神橋に到着。手前の橋の上は写真を撮る外国人観光客でごった返していました。

神橋(重要文化財)と大谷川

神橋は「しんきょう」、大谷川は「だいやがわ」。日本語はむずかしい。

この際「オオタニがわ」にすればわかりやすいし、アメリカ人にもっと受けるのでは?

大谷川は中禅寺湖の水が華厳の滝となって流れ落ち、東流する川。

神橋のこのあたりがいちばん川幅が狭いらしい。

                                 (11月8日帰り)

                                   (11月9日)

                                   (11月9日)

ボケの功名?

神橋交差点を渡って、左に行くべきところを右へ。地図をちゃんと見ていなかった。

本宮神社 拝殿 ↑ 本殿 ↓(重要文化財

本宮神社は、日光の社寺で最も古いものの一つ。

766年(奈良時代)に日光山の開祖・勝道(しょうどう)上人が大谷川を渡り、この地に小さな祠を建てたと伝えられることから二荒山神社発祥の地とされる。

二荒山は男体山の別称。

四本龍寺 三重塔(重文)

四本龍寺は、同じく766年に勝道上人が創建した日光山最初の寺院。17世紀に輪王寺に改称。

三重塔は13世紀に源実朝を供養するために建てられたもの。

左に行っていれば、この2つには気づかないままだったかもしれない。方向音痴が幸いした。

少し遠回りをしましたが、駐車場のところに出て、境内に入りました。

御仮殿

御仮殿とは、本社を修理する際にご祭神を一時的に移す社殿(重文)。

「特別公開」の案内があったので、いつでも見られるものではないのだろう。

▼社号票の前に到着。中央奥は石鳥居(重文)。

極彩色の社殿に多彩な装飾

東照宮は、輪王寺二荒山神社とともに、「日光の社寺」として1999年に世界文化遺産に登録されました。

東照宮の建造物は、8棟が国宝、34棟が重要文化財に指定されています。

家康は薬師如来

石鳥居の先、左手に五重塔があります。(重文)

日光東照宮_五重塔

いきなり極彩色の建物です。

ご本尊は大日如来。神社である東照宮五重塔があるのは、神仏習合の名残りです。

そもそも神号「東照大権現」が神仏習合の表れ。
※権現:仏・菩薩が衆生を救済するため、仮の姿をとって現れること

東照大権現」の本地仏薬師如来。家康は薬師如来の化身だった?

拝観券は事前購入がおすすめ!?

表門(重文)

表門から先が有料エリアです。

左側に拝観受付があり、外国人観光客もおおぜいいて、長い行列ができていました。

東照宮の(単独)拝観料は1,300円。

基本、現金はほとんど持ち歩かないので、クレカ決済で事前にネットで拝観券を購入していました。スマホに表示させたQRコートを読み取ってもらう方法。

専用の窓口があり(たしか7番)、そこはだれも並んでいなかった ^^

東照宮の拝観券はネットの事前購入がおすすめ!(だと思います)。

▼表門は仁王門です。

▼門をくぐり、振り返る。狛犬も光っていました。金と銅?。

校倉造りの三神庫

上神庫・中神庫・下神庫の3つを合わせて三神庫(さんじんこ)といいます。

中神庫(重文)

上神庫(重文)

三棟とも保存性に優れた校倉造り、高床で、内部には「百物揃千人武者行列」に使用される1200人分の装束や舞楽用の装束などが収められています。

日光三彫刻の一つ「想像の象」

上神庫の屋根下には、狩野探幽が想像で下絵を描いたとされる象の彫刻があります。

「想像の象」

「想像の象」は、「三猿」「眠り猫」とともに、日光三彫刻の一つとされています。

「見ざる・聞かざる・言わざる」

神厩舎(しんきゅうしゃ)は神馬をつなぐ厩(うまや)。(重文)

極彩色の建物が立ち並ぶ中で境内唯一の素木造の建物。

有名な三猿はこの神厩舎の彫刻の一つです。

お猿さんの彫刻があるのは、昔から猿は馬を守るとされているからだそうです。

長押上に8面の彫刻があり、猿の一生をもって人間の一生が風刺されています。

▼左から順に。 ※写真のキャプションはある書籍から借用

日光東照宮_猿の彫刻

母子の猿

▼三猿

日光東照宮_猿の彫刻

(悪いことは)「見ざる・聞かざる・言わざる」

日光東照宮_猿の彫刻

まだひとり立ちしていない猿

日光東照宮_猿の彫刻

上を見る猿

日光東照宮_猿の彫刻

崖ぶちに立たされている猿

▼右側に3つ。

日光東照宮_三猿

日光東照宮_猿の彫刻

物思いにふける猿

日光東照宮_猿の彫刻

結婚した猿

日光東照宮_猿の彫刻

???

手水舎も金ピカ

御水舎(おみずや)(手水舎)も金ピカ。こちらも重文です。

経蔵も金ピカ

輪蔵(重文)

天海版の一切経を収めた経蔵です。

内部には、輪蔵と呼ばれる八角形の回転式大書架があるそう。

この後、陽明門へ向かいますが、続きは次の記事で。

 

東照宮の基本情報

・ご祭神:徳川家康公、(相殿)豊臣秀吉公・源頼朝
・旧別格官幣社
・創建:1617年
文化財:国宝、重要文化財世界文化遺産
・栃木県日光市

2023(令和5)年11月8日(水)参拝(61歳8か月)