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神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【日光・輪王寺_1】日光は 山・神・仏 一緒くた|60歳からの御朱印めぐり〔067/541〕

日光山輪王寺_三仏堂

輪王寺の本堂・三仏堂に祀られている三体のご本尊は、日光三山の神様とそれぞれ結びついています。

この記事の内容

神橋を見下ろす

日光2日目は、輪王寺へ向かいました。
下今市のホテル→東武日光線下今市駅(コインロッカーに荷物を預ける)→東武日光駅(徒歩))

神橋の交差点を渡り、世界遺産登録記念碑のある場所をさらに左へ。

小高くなったところにお堂がありました。

日光山輪王寺_三仏堂

深沙王堂

深沙王堂(じんじゃおうどう)は、深沙王(蛇王権現)を祀るお堂です。

深沙王は、勝道上人が大谷川(だいやがわ)に到達し、激流のため渡れずにいたところに現れ、2匹のヘビを放って橋をかけたのだという。→神橋の起源

輪王寺のお堂の一つですが、鳥居があります。

これも神仏習合の名残なのでしょう。

▼このあたりから神橋を見下ろすことができました!

日光_神橋

▼「長さか瀧」の坂を上って、もう少し進むと、

日光山輪王寺_長さか瀧

▼勝道(しょうどう)上人像のところに着きます。

日光山輪王寺_勝道上人像

勝道上人は、男体山の登頂に初めて成功し、日光山を開いた人です。

日光山輪王寺_手水舎

日光山輪王寺_手水舎

日光山における信仰

三仏堂が見えてきました。

日光山輪王寺_三仏堂

三体のご本尊を祀る三仏堂

三仏堂は、輪王寺の本堂です。

その名のとおり、ご本尊として三体の仏さまを祀っています。

阿弥陀如来 ・千手観音 ・馬頭観音

山岳信仰神道 + 仏教

光の山々は古来より信仰の対象になっていたようです。

深沙王に助けられ大谷川を渡った勝道上人は、日光の山の神を遥拝する場所を設け、四本龍寺(輪王寺の起源)、本宮神社を建てました。

日光山は、始まりのときから山岳信仰神道、仏教の3つが習合していたんですね。

日光山輪王寺_三仏堂

日光三所権現とは?

日光山は、鎌倉時代には山岳修行の聖地として発展し、三山・三仏・三社を同一視する神仏習合が進みました。

これを「日光三所権現」といいます。

男体山(二荒山)= 父神 = 大己貴命二荒山神社  = 千手観音

・女峰山     = 母神 = 田心姫命/滝尾神社   = 阿弥陀如来

・太郎山     = 子神 = 味耜高彦根命/本宮神社 = 馬頭観音
 ※滝尾神社・本宮神社は二荒山神社の別宮

神仏習合は日光山に限ったことではありませんが、三山・三仏・三社が習合しているのは他にはなかなかないような。

日光山輪王寺_三仏堂

▼三仏堂の右奥では紅葉を楽しめます。

日光山輪王寺_三仏堂紅葉

日光山輪王寺_三仏堂紅葉

▼正面に戻ります。

日光山輪王寺_三仏堂

三仏堂(重文)。東日本最大の木造建築

日光山輪王寺_三仏堂

三仏堂は内部を拝観できます。

三仏堂・大猷院・宝物殿のセット券を前日にネット購入していました。(大人1,000円)

東照宮と違って、拝観受付にはさほど人は並んでいなかったので、窓口で購入しても問題なさそうでした。(平日だからかもしれませんが)

内陣では日光三所権現本地仏三体を拝めます。

高さが7.5mあり、かなり大きい仏像です。輪王寺のHPでは「大仏」と表記されています。

徳川家康公の坐像が初めて公開されていました(令和6年3月31日まで)。小さなものです。

▼内部拝観を終えて、裏側(北側)に出ました。

日光山輪王寺_相輪橖

相輪橖(そうりんとう)。右奥の建物は護摩

相輪橖は、比叡山の宝塔を模してつくられたもので、橖頂部の龍車に経典が収蔵されていたとのことです。

この後、三仏堂の向かい側(南側)にある宝物殿を鑑賞。

宝物殿では、約3万点ある輪王寺の寺宝のうち、約50点が常時展示されています。

かつて東照宮陽明門にあった風神・雷神の像が印象に残っています。

▼宝物殿には「逍遥園」という日本庭園が隣接しています。

日光山輪王寺_逍遥園

さほど大きくはありませんが、池の周りを一回りできる池泉回遊式庭園です。

日光山輪王寺_逍遥園

江戸初期の造園で、小堀遠州の作と伝えられています。

日光山輪王寺_逍遥園

▼「逍遥園」を出て、三仏堂の外へ。

日光山輪王寺_黒門

黒門(重文)

日光山輪王寺_三仏堂

日光

右は糸割符灯籠

この後、大護摩堂へ向かいました。

御朱印「『徳川家康公』坐像初公開記念特別御朱印

徳川家康公」坐像初公開記念の特別御朱印をいただきました。

東照大権現本地仏薬師如来なので、右側は薬師如来を表す梵字の「ベイ/バイ」が印字されています(多分)。

輪王寺三仏堂_御朱印

 

輪王寺の基本情報

天台宗
山号:日光山
・御本尊:阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音
・創建:766年
・開山:勝道上人
文化財(建造物):国宝、重要文化財世界文化遺産
・栃木県日光市

2023(令和5)年11月9日(木)参拝(61歳8か月)