氷川神社は埼玉・東京を中心に約280社あり、さいたま市大宮区にある氷川神社はその総本社。武蔵国(むさしのくに)の一宮でもあります。
この記事の内容
武蔵国って、どこのこと?
武蔵国や大和国、陸奥国などというのは、律令制による国名です。
明治維新における廃藩置県で武蔵国は埼玉県、東京都、川崎市、横浜市に分かれることになりました。
そうです!
武蔵国というのは日本の首都・東京23区も含んでいたんですね~。その一宮が大宮・氷川神社です。(比較的近くに住んでいます ^^)
参道の長さは日本一
氷川神社の参道は日本一長いと言われています。
途中道路が横切るところがありますが、一の鳥居から約2kmの参道が三の鳥居まで続きます。ケヤキ並木のよい雰囲気の参道です。
鎌倉・鶴岡八幡宮の二の鳥居から境内までが約500メートルとのことなので、4倍の長さです。
2024年の正月に実際に歩き、記事をつくりましたのでご参照ください。
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日本有数の格式の高さ
氷川神社は、明治元年に明治天皇が行幸(ぎょうこう)され、以後、勅祭社(ちょくさいしゃ)が定められました。
勅祭社とは、神社の毎年の例祭日などに天皇が使いを差し向け、御祭神に幣帛(へいはく)を奉る神社のことです。
※幣帛:神さまへのお供え
勅祭社は全国に16社あります(16社しかない!)。つまり、氷川神社は格式が高い。
勅祭社は以下です。そうそうたる顔ぶれですね。
勅祭社
賀茂別雷神社、賀茂御祖神社、石清水八幡宮、春日大社、氷川神社、熱田神宮、出雲大社、橿原神宮、明治神宮、鹿島神宮、香取神宮、近江神宮、平安神宮、靖国神社、宇佐神宮、香椎宮
全社参拝を目標にしています。
もうすぐ2500歳!
氷川神社は令和十年に御鎮座2500年を迎える日本屈指の古社です。
最近「人生100年時代」とよく言われますが、氷川神社はその25倍の歳月を生きているんですね~ (どういう比較???)
2500年というのは長すぎてピンと来ませんが、現在でも多くの人が参拝していると思うとすごいことです。
ちなみに、日本一古い神社とされるのは奈良県にある大神神社(おおみわじんじゃ)。創建について詳しいことはわからないようですが、『古事記』や『日本書紀』に伝承があり、神代までさかのぼります。
日本の歴史の長さと連続性を感じます。
手を合わせたその先にいらっしゃるのは?
氷川神社の主祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)です。
※大己貴命:須佐之男命の御子神。別名・大国主神(おおくにぬしのかみ)
須佐之男命といえば、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する話がもっとも知られているでしょうか?
八岐大蛇は八つの頭と八つの尾、赤い目を持つ大蛇で、毎年一人ずつ娘を食べているという。
須佐之男命は次に食べられることになっている娘(櫛名田比売(くしなだひめ)=稲田姫命)のことを哀れに思い、妻にすること条件に八岐大蛇を見事退治した。
そのとき、尾から出てきた剣を須佐之男命は天照大御神に献上するのだが、これが三種の神器の一つの草薙剣(くさなぎのつるぎ)とされている。
『古事記』の話は奇想天外でおもしろい。(登場する神さまの名前を読むのが一苦労ですが・・・)
八岐大蛇を退治したあと須佐之男命は稲田姫命と結婚し、出雲の地に宮を建てて二人の住まいとした。その地にあるのが八重垣神社と伝えられている。こうした記紀神話とつながる神社を参拝するのも面白そう。
須佐之男命はそのとき次の歌を詠んでいる。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」
細かいことはよくわかりませんが、ほのぼのとした雰囲気が伝わってきていい感じです。
境内にある小さな神社は何?
主祭神と関係の深い神さまを祀るのが摂社、そこまで関係の深くない神さまを祀るのが末社、おおよそこのような理解で大丈夫そうです。摂社は末社の上位に位置づけられています。
ここではそれらの一部を紹介します。
ご祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)。
本殿に祀られている大己貴命とともに力を合わせて国づくりをされた神さまです。
あちこちで見かける稲荷神社が氷川神社の境内にもあります。
御朱印
直書きです。(500円)
直書きしていただけるとそれだけでうれしいです。
●大宮・氷川神社の基本情報
・武蔵一宮/約280社ある氷川神社の総本社/勅祭社 /別表神社/旧官幣大社
・主祭神:
須佐之男命、稲田姫命、大己貴命(おおなむちのみこと)
・創建:2400年以上前
・埼玉県さいたま市
2023(令和5)年1月18日(水)参拝(60歳10か月)