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神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【川越・仙波東照宮】三大東照宮のNo.3はいったいどこ? |60歳からの御朱印めぐり〔027/541〕

仙波東照宮

仙波東照宮(せんばとうしょうぐう)は、日本三大東照宮の一つとされる。「三大〇〇」が大好きな自分としては外せない場所の一つだ。

 

この記事の内容

 

そもそも東照宮とは?

徳川家康を祀る(まつる)神社を東照宮という。

家康は亡くなったあと久能山(くのうざん)に葬られ、翌年、日光に改葬された。朝廷から「東照大権現(だいごんげん)」の神号をおくられ、久能山や日光の社殿はのちに東照宮と称するようになった。

随身門(ずいじんもん)より中へ

仙波東照宮_石鳥居

石鳥居

階段の先に社殿が見える

拝殿前の門にある三つ葉葵の御紋

仙波東照宮は三大東照宮

東照大権現は大名たちが勧請(かんじょう)し、日本全国に多くの東照宮が建てられた。徳川家ににらまれないようにという配慮もきっとあたのだろう。
※勧請:神仏の分身や分霊を他の地に移してまつること

東照宮は現在、百数十社残っているのだが、仙波東照宮はそれらの中でも特に由緒あるものの一つと言える。

それは、家康の遺骸を久能山から日光山へ改葬する途上、家康の信任が厚かった天海大僧正が川越大師 喜多院(きたいん)で法要を営み、家康の像を祀った。のちに天海大僧正によって喜多院の境内に建てられたのが仙波東照宮だからだ。

文化的価値も高く、本殿、唐門、瑞垣、拝殿・幣殿、随身門、石鳥居などが国の重要文化財に指定されている。

拝殿でお詣り

本殿・唐門。残念ながら拝殿から先へは入れず、柵のすき間から撮影

喜多院の境内にある鐘楼門(しょうろうもん)はもともと仙波東照宮の門だったらしい。

川越大師 喜多院_鐘楼門

川越大師 喜多院にある鐘楼門

喜多院の建造物としては異質な感じを受けていたのだが、この事実を知って納得、腑に落ちた。

喜多院の記事はこちら↓

pirooh.hatenablog.com

三大東照宮は定まっていない

三大東照宮日光東照宮久能山東照宮の2つは鉄板と言えそうだが、もう一つは複数候補があり、実は定まっていない。No.3が決まらないのは割とよくあるパターンだ。

日光東照宮

栃木県日光市
1617年、徳川家康の遺言により創建
文化財:国宝・国指定重要文化財世界文化遺産

久能山東照宮

静岡県静岡市
1617年、徳川家康の遺言により創建
文化財:国宝・国指定重要文化財

↓ 以下は三大東照宮の候補。※創建年代順に記載

仙波東照宮

埼玉県川越市
1617年、天海大僧正が創建(上段を参照)
文化財:国指定重要文化財

世良田(せらだ)東照宮

群馬県太田市
1644年、天海大僧正徳川家光に要請し、「徳川発祥の地」とされる世良田に創建
文化財:国指定重要文化財

滝山(たきさん)東照宮

愛知県岡崎市
1646年、徳川家光が家康生誕の地・岡崎に創建
文化財:国指定重要文化財

鳳来山(ほうらいさん)東照宮

愛知県新城市
1651年、徳川家光が家康の出生と鳳来寺の縁を知り、創建
文化財:国指定重要文化財

候補地がたくさんあるが、実際に自分の目で見て独断と偏見で三大東照宮を決めることにしよう。

御朱印

御朱印は拝殿前の賽銭箱向かって左にあるケースに置いてあり、300円を収めていただきました。

仙波東照宮」の文字は味があってよいですね。

 

仙波東照宮の基本情報

・日本三大東照宮
・御祭神:徳川家康
・創建:1617年
文化財:国指定重要文化財
・所在地:埼玉県川越市
 ※公開は日曜・祝日のみ(午前10時~午後4時)

2023(令和5)年2月5日(日)参拝(60歳11か月)