遊行寺(ゆぎょうじ)は神奈川県藤沢市にある時宗(じしゅう)の総本山。境内に一遍(いっぺん)上人の像がありました。
この記事の内容
時宗の総本山
JR藤沢駅北口から徒歩約15分で惣門(総門)に着きます。
遊行寺は通称で、正式名称は清浄光寺(しょうじょうこうじ)です。
遊行寺と呼ばれるのは、歴代の時宗の上人が遊行上人と呼ばれたことに由来します。
↓ この形の門は「冠木門(かぶきもん)」というのだそうです。
2本の柱の上部に冠木(横木)を貫き渡したつくりの門のことです。
↓ 鎌倉・妙本寺(みょうほんじ)の方丈門も冠木門でした。
↓ 参道は「いろは坂」というそう。特にくねくねとはしてませんが・・・
↓ 龍神さまが噛みついてる!?
↓ 本堂です。東海道最大級の木造建築とのこと。
藤沢は東海道の宿場町として栄えたところ。
歌川広重の最高傑作『東海道五十三次』(保永堂版)の藤沢宿の背景に遊行寺が描かれています。↓
http://www.jishu.or.jp/yugyouji-engi/fujisawa/
↓ 最近よく見る獅子(?)の彫刻がここにも。
↓ 紫陽花がたくさん咲いていてうれしくなりました~。期待していなかったので余計にうれしいみたいな。
歌って踊れる(?)上人・一遍さん
16年間、諸国を遍歴
寺に住まずに16年間、日本各地を遍歴(遊行)し、「南無阿弥陀仏」と書いた札を人々に配って念仏を広めました。
↓ 北は東北から、南は鹿児島県まで回られたようです。赤が一遍上人の遊行地。
踊りながら念仏を唱える
「南無阿弥陀仏」を唱えて阿弥陀仏のいる極楽浄土に往き、そこでの救いを求める教えです。(←そんなに間違ってないはず)
時宗は、この教えに「踊り念仏」が加わったことが特色。
太鼓や鉦(かね)の拍子に合わせて踊り、節をつけて「南無阿弥陀仏」を唱えます。
踊念仏は空也(くうや)上人が始めたもの。一遍上人が空也上人のことを「我が先達」と慕っていたそうです。
※空也上人:浄土教の先駆者の一人とされる平安中期の僧侶
↓ 空也上人については六波羅蜜寺の記事で触れていますので、ご興味のある方はどうぞ。
↓ 地蔵堂。
↓ 寺務所へ向かいます。
↓ 庭があります。
↓ こちらで御朱印をいただきました。
↓ 書いていただいている間に撮影。
何と書いてあるかはわかりません (;^_^A
↓ 帰り道、参道脇にある真徳寺をのぞいてみました。
御朱印
2ついただきました。直書きです。
南無阿弥陀佛
宗祖 一遍上人
・時宗 総本山
・山号:藤沢山(とうたくさん)
・御本尊:阿弥陀如来
・開山:4世遊行上人呑海(どんかい)
・創建:1325年
・神奈川県藤沢市
2023(令和5)年6月21日(水)参拝(61歳3か月)