541こ・む

神社仏閣めぐり初心者が始めた「なるほど」参拝紀行

【高岡・射水神社】ふるさとの 訛りなつかし 一宮|60歳からの御朱印めぐり〔024/541〕

富山県高岡市にある射水(いみず)神社は越中の一宮。9月の3連休に帰省し、お詣りに行ってきました。

この記事の内容

高岡って、どこ?

射水神社は地元(出身地)では知られた神社ですが、そもそも

「たかおか? どこ??」

という人のために地図を用意しました~ 

北陸新幹線のおかげで、東京駅からは最速2時間半で新高岡駅に着きます。

北陸(長野)新幹線ができる前はもっと全然時間がかかってましたが、楽になったものです。

城郭にある日本唯一の一宮

射水神社高岡駅からは徒歩約17分の距離。この日は相も変わらず朝から暑かったのでタクシーで行きました。

射水神社_大手口

加賀百万石の初代藩主・前田利長(としなが・加賀前田家の祖・利家の子)が隠居後、徳川家康と秀忠の許可を得て築城し、金沢城から居城を移した高岡城の本丸跡にあります。

江戸時代の城郭に社殿を構える唯一の一宮とのことです。

高岡城日本100名城の一つに選定されている。(天守などはなく、堀と石垣を遺すのみ)

※城跡は高岡古城公園として整備され、国の史跡に指定されている。また、桜の名所として日本さくら名所100選に選定されている。

お国自慢

山つながり?

射水神社は、もともと二上山(ふたがみやま)そのものを祀る社であり、二上山麓にありました。

二上山(標高274m) 新高岡駅の新幹線ホームより窓越しに撮影

子どものころから見慣れた山だけど、こうして見るとなかなかきれいな山だと思ってしまった。

創祀は太古とされ、「延喜式神名帳」の写本の一つである「出雲本」では名神大社と記されているそう。
神名帳(じんみょうちょう):神社とその祭神の名を記す帳簿

(なので、そこそこ格式が高い!)

明治時代になり、政府の神仏分離令により二上神(ふたがみのかみ)を瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)として祀るようになり、高岡城跡の現在地に遷座されました。

瓊瓊杵尊
天照大御神の孫神。高天原(たかまがはら)から葦原の中つ国(あしはらのなかつくに=日本)を治めるために日向高千穂峰に天降った(天孫降臨)神さま

二上神が瓊瓊杵尊になったのは、山つながりなのでしょうか?

射水神社_大鳥居

大鳥居(銅板巻き)

この日は秋季大祭の日で、到着したときは何やら儀式っぽいことが行われていました。車が停まっているのはその関係と思われます。

射水神社_手水舎

手水舎

射水神社_第一鳥居

第一鳥居(木曽檜製)

射水神社_外拝殿

外拝殿

外拝殿の屋根にも千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)があります(4本)。千木・鰹木は本殿に付いていて、拝殿にはなかったりしますが。

伊勢の神宮の社殿「唯一神明造」の型に基づいているとのこと。

射水神社_外拝殿

射水神社_外拝殿

さざれ石

「万葉のふるさと」

高岡市万葉歌人として有名な大伴家持(やかもち)が越中守として5年間赴任していた場所で、二上山を歌枕に多くの歌を詠んでいます。

万葉集にのせられている家持の歌のうち、越中時代に詠まれたものが約半数の223種あり、高岡は「万葉のふるさと」と呼ばれています。

またしてもお国自慢

射水神社_参道

御朱印

コスモスバージョン

直書きでいただきました。

射水神社_御朱印

お正月バージョン

初詣のときにいただいたもの。こちらは書き置きでした。

射水神社_御朱印

 

射水神社の基本情報

式内社名神大または小)/越中総鎮守一宮/旧国幣中社別表神社    
・ご祭神:二上神〔瓊瓊杵尊
・創建:創祀は太古。1875年に現在地へ遷座
富山県高岡市

2023年1月2日(月)(60歳10か月)・9月16日(土)(61歳6か月)参拝