北野天満宮は京都屈指の梅の名所です。参拝した3月初旬は約1,500本の紅白の梅が咲き誇り、見頃を迎えていました。
この記事の内容
京都屈指の梅どころ
北野天満宮は、「学問の神さま」として受験生の絶大な人気を博す「天神さま」・菅原道真公を祀る天満宮・天神社の総本社です。
※太宰府天満宮も総本社
菅原道真公は梅をこよなく愛したとされ、境内には50種約1,500本の梅が植えられています。
京都でも指折りの梅の名所として知られています。
「隠れうめ」をさがせ!
丸を並べた単純な絵柄ですが、かわいくて好きです。ご神紋を発見するとうれしくなります。
写真を見て気づいたものが多いのですが、梅のご神紋を集めてみました。
まだまだありそうです。
「隠れうめ(?)」を探し歩くのも楽しいかもしれません。
雪月花の「花の庭」は梅盛り
北野天満宮の梅苑「花の庭」は、妙満寺の「雪の庭」、清水寺の「月の庭」と合わせて「雪月花の三庭苑」と呼ばれているそう。
入苑した3月初旬は紅白の梅が咲き誇り、華やかな雰囲気に包まれていました。
写真の階段を上ると梅苑を一望できます。↓
境内も見どころ満杯
楼門、宝物殿
二の鳥居からさらに進み、楼門に到着しました。
こちらは宝物殿です。
牛の像があるのは、なぜ?
手水舎に牛の像がありました。
北野天満宮では、境内のあちこちで牛の像を見ることができます。
牛の像があちこちで見られるのは、牛が天神さまのお使いだからなんですね。稲荷神社のキツネのようなものです。
では、なぜ、牛が神使なのか?
それは、菅原道真公が丑年生まれだったことが一つ。
もう一つは、菅公(かんこう)が太宰府で亡くなられ、牛車に遺骸を曳かせている途中、牛が座り込んで動かなくなってしまい、菅公をその場に埋葬したという伝説があることです。
それで、神牛の像はすべて伏した姿になっているんですね。
その埋葬された場所が現在の太宰府天満宮とのことです。
三光門
三光門(中門)に到着です。桃山時代の建築で、国の重要文化財に指定されています。
国宝・御本殿
御本殿が現れました。国宝です!
北野天満宮のホームページによると、現存する桃山建築の中でも、建築造営当時の規模そのままに保存されているのは、神社建築中でも唯一のものとのことです。
「飛梅」は、御神前に植えられることを許された唯一の梅。
菅公は左遷されて太宰府へ赴くときに、京の自宅・紅梅殿にあった梅の木に
「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
という歌を詠みました。
数年後、その梅が菅公を慕って太宰府へ飛んで行ったという伝説の梅です。
絢爛・精緻な意匠の数々
摂社・末社も見ごたえあり
50ある摂社・末社のいくつかを紹介します。
三光門の前に鎮座する摂末社は古い社殿、特に屋根の感じがめちゃくちゃいいです。
続いて御本殿の奥(北側)に鎮座する摂末社です。
下の写真は、北野天満宮の創祀者とされる巫女の多治比文子(たじひのあやこ)が最初に菅公を祀った文子天満宮。
御朱印
御朱印は何種類かありましたが、直書きにこだわって朱印と日付のみのシンプルなものをいただきました。
●北野天満宮の基本情報
・約1万2千社ある天満宮・天神社の総本社/旧官幣中社/
二十二社(下八社)/別表神社
・ご祭神:
菅原道真公、菅公御子息、菅公北の方
・創建:947年
・文化財:国宝、国指定重要文化財
・京都市上京区
2023(令和5)年3月6日(月)参拝(61歳0か月)