仁和寺(にんなじ)はかつて「御室御所(おむろごしょ)」と呼ばれた格式ある寺院。
平安前期、宇多天皇が譲位後、仁和寺に僧坊(御室)を設けて住んだことからその呼び名があります。
この記事の内容
「きぬかけの路」沿いに3つの世界遺産
仁和寺は観光道路「きぬかけの路」沿いにあります。
「きぬかけの路」沿いにはほかに金閣寺、龍安寺もあり、比較的近い距離に世界遺産の寺院が3つ並ぶ魅力的なエリアです。
▼きぬかけの路
●金閣寺の記事はこちら。↓
第59代宇多天皇が真夏に雪見をするために衣笠山に絹を掛けたという故事にちなんで「きぬかけの路」と名づけられています。
▼仁和寺の正門・二王門。
二王門は重要文化財に指定され、京都三大三門の一つに数えられています。
●京都三大三門
京都三大三門は一般に次の3つとされています。
・知恩院三門 ・南禅寺三門 ・仁和寺二王門
仁和寺二王門に代えて、東福寺三門や東本願寺御影堂門を入れる場合もあるようです。
どちらも大きさでは仁和寺二王門を上回っていますので、必ずしも大きさだけで決めているわけではないようです。
いずれにしても一見の価値あり!です。
その名も「仁和寺御所庭園」
二王門をくぐるとすぐ左手に「仁和寺御所庭園」があります(拝観料800円。境内だけなら無料、ただし桜の時期を除く)。
南庭と北庭があります。
▼白砂と松の南庭。左は勅使門、右には二王門が見えています。
「御殿回廊」と呼ばれる廊下を歩き、北庭へ移動します。
▼結婚式の打ち合わせか何かをされているカップルがいらっしゃいました。
▼北庭は池泉式庭園。
この庭のポイントは五重塔が後方に見えるところでしょうか。
コメントがいつもすばらしい藤井くん。このときは4連勝で竜王を奪取し、史上最年少四冠を達成した。
境内紹介
拝観終了時間が迫っていて、境内をまわる時間があまりありませんでした。五重塔と金堂のみ紹介します。
五重塔
仁和寺の五重塔は高さ約36メートル。重要文化財に指定されています。
各層の屋根の幅にあまり差がないことが特徴とのこと。
醍醐寺の五重塔は下層に行くに従い幅が広くなっていますね。並べてみるとよくわかります。(高さはだいだい同じくらい)
国宝・金堂
国宝の金堂(本堂)には仁和寺のご本尊、阿弥陀三尊像が安置されています。
17世紀に御所の正殿・紫宸殿(ししんでん)を移築したものとのこと。
どうりできらびやか。
御朱印「旧御室御所」
直書きです。「旧御室御所」と書いていただきました。
●仁和寺の基本情報
・真言宗御室派 総本山
・山号:大内山
・御本尊:阿弥陀如来
・創建:888年
・文化財:国宝・国指定重要文化財/世界文化遺産
・京都市右京区
2022(令和4)年10月9日(日)参拝(60歳7か月)